蝉の声が、鼓膜を突き破らんばかりに降り注いでいる。
突き抜けるような青空とは裏腹に、古い民家の室内は、重たく湿った空気が澱のように溜まっていた。縁側の向こうでは、陽炎がゆらゆらと景色を歪ませ、時折通り過ぎる風も、熱を孕んで肌にまとわりつく。
数年ぶりに再会したいとこ姉は、僕の記憶の中にいた、あの幼い少女ではなかった。
浴衣の隙間から覗く白い肩、湿り気を帯びて首筋に張り付く黒髪、そして、大人びた色香を漂わせる瞳。彼女が座る畳の匂いと、どこか懐かしい、それでいて未知の芳香が混じり合い、僕の感覚を狂わせていく。
「……暑いね、やっぱり」
彼女が小さく吐息をついた。その声が、静まり返った部屋に妙に艶っぽく響く。
僕たちの間にあるのは、親戚としての遠慮ではなく、もっと原始的で、逃れようのない緊張感だった。湿った空気のせいか、それとも彼女の視線のせいか。僕の肌は、じっとりと熱を帯び始めていた。
どちらからともなく、距離が縮まった。
畳の上に横たわる僕の体の上に、彼女が覆いかぶさるようにして膝をつく。薄い浴衣が擦れる音が、蝉の声に紛れて聞こえた。彼女の瞳が、僕の熱を帯びた部分をじっと見つめている。その視線だけで、僕は自分が剥き出しにされているような錯覚に陥った。
彼女の指先が、ゆっくりと僕の衣類を解いていく。
露わになった僕の熱を、彼女の細い指が包み込んだ瞬間、夏の暑さとは別の、鋭い熱が脊髄を駆け抜けた。彼女は、まるで宝物でも扱うような手つきで、僕のそれを弄り、慈しむように見つめる。
やがて、彼女の唇が僕の先端に触れた。
「……っ」
声にならない声が漏れる。彼女の口内は、外の蒸し暑さとは対照的に、驚くほど熱く、そして滑らかだった。
じゅぽ、じゅぽ、と。
静かな部屋に、粘膜が擦れ合う湿った音が響き渡る。彼女は、僕のすべてを飲み込もうとするかのように、深く、執拗に口を動かしていく。ちゅぱちゅぱ、と、舌が亀頭の筋をなぞり、裏筋を絡め取るたびに、脳の奥が痺れるような快楽が突き抜ける。
周囲の景色が、急速に遠のいていく感覚があった。
蝉の声も、夏の湿気も、古い家の匂いも、すべてが霧の向こう側に消え去り、僕の意識は、彼女の口内という、狭く、熱く、逃げ場のない宇宙へと沈み込んでいく。感覚が遮断され、ただ、彼女の舌の動き、吸い上げる圧力、喉の奥の震えだけが、僕の存在を定義する唯一の現実となった。
彼女の喉が、僕の根元までを深く受け入れる。
どぷっ、という重い音と共に、彼女の喉の奥が僕を締め付ける。その圧迫感に、僕は意識が白濁するほどの衝撃を受けた。
「はぁ、はぁ……っ」
彼女の瞳は、どこか恍惚とした光を宿していた。
じゅぽじゅぽ、と、さらに激しく、さらに深く。彼女の技術は、僕がこれまで経験したどの快楽をも凌駕していた。吸い上げられるたびに、僕の命が根こそぎ奪われていくような、極限の没入感。
もう、限界だった。
全身の血流が一点に集中し、爆発する寸前の熱が、下腹部で暴れ狂う。
「……いく、いく……!」
僕の叫びに応えるように、彼女はさらに強く、喉の奥を締め付け、吸い上げた。
どぴゅどぴゅ、と、熱い塊が、彼女の口内へと叩きつけられる。
どくどく、と脈打つたびに、精液が彼女の喉の奥へと注ぎ込まれていく。僕は、意識が真っ白に弾け飛ぶのを感じながら、ただその放出の衝撃に身を委ねるしかなかった。
彼女は、一滴も逃さないと言わんばかりに、必死に喉を動かし、僕の精液を飲み込んでいく。
ごっくん、と、喉が大きく鳴る。
口の端から溢れそうになるのを、彼女は唇を固く結んで食い止め、最後まで、僕のすべてを吸い尽くそうとしていた。
しばらくの間、僕たちは荒い呼吸を繰り返しながら、重なり合ったまま動けずにいた。
蝉の声が、再び鮮明に耳に届き始める。
彼女はゆっくりと顔を上げ、口の端を指先で拭った。その瞳は、どこか満足げで、それでいて、先ほどまでの情事の余韻に濡れていた。
彼女は、僕の顔をじっと見つめた後、掠れた声でこう言った。
「……すごく、濃厚で……熱い味がしたよ」
その言葉を聞いた瞬間、僕は、この夏の湿った熱気が、一生消えない記憶として僕の肌に刻み込まれたことを確信した。
突き抜けるような青空とは裏腹に、古い民家の室内は、重たく湿った空気が澱のように溜まっていた。縁側の向こうでは、陽炎がゆらゆらと景色を歪ませ、時折通り過ぎる風も、熱を孕んで肌にまとわりつく。
数年ぶりに再会したいとこ姉は、僕の記憶の中にいた、あの幼い少女ではなかった。
浴衣の隙間から覗く白い肩、湿り気を帯びて首筋に張り付く黒髪、そして、大人びた色香を漂わせる瞳。彼女が座る畳の匂いと、どこか懐かしい、それでいて未知の芳香が混じり合い、僕の感覚を狂わせていく。
「……暑いね、やっぱり」
彼女が小さく吐息をついた。その声が、静まり返った部屋に妙に艶っぽく響く。
僕たちの間にあるのは、親戚としての遠慮ではなく、もっと原始的で、逃れようのない緊張感だった。湿った空気のせいか、それとも彼女の視線のせいか。僕の肌は、じっとりと熱を帯び始めていた。
どちらからともなく、距離が縮まった。
畳の上に横たわる僕の体の上に、彼女が覆いかぶさるようにして膝をつく。薄い浴衣が擦れる音が、蝉の声に紛れて聞こえた。彼女の瞳が、僕の熱を帯びた部分をじっと見つめている。その視線だけで、僕は自分が剥き出しにされているような錯覚に陥った。
彼女の指先が、ゆっくりと僕の衣類を解いていく。
露わになった僕の熱を、彼女の細い指が包み込んだ瞬間、夏の暑さとは別の、鋭い熱が脊髄を駆け抜けた。彼女は、まるで宝物でも扱うような手つきで、僕のそれを弄り、慈しむように見つめる。
やがて、彼女の唇が僕の先端に触れた。
「……っ」
声にならない声が漏れる。彼女の口内は、外の蒸し暑さとは対照的に、驚くほど熱く、そして滑らかだった。
じゅぽ、じゅぽ、と。
静かな部屋に、粘膜が擦れ合う湿った音が響き渡る。彼女は、僕のすべてを飲み込もうとするかのように、深く、執拗に口を動かしていく。ちゅぱちゅぱ、と、舌が亀頭の筋をなぞり、裏筋を絡め取るたびに、脳の奥が痺れるような快楽が突き抜ける。
周囲の景色が、急速に遠のいていく感覚があった。
蝉の声も、夏の湿気も、古い家の匂いも、すべてが霧の向こう側に消え去り、僕の意識は、彼女の口内という、狭く、熱く、逃げ場のない宇宙へと沈み込んでいく。感覚が遮断され、ただ、彼女の舌の動き、吸い上げる圧力、喉の奥の震えだけが、僕の存在を定義する唯一の現実となった。
彼女の喉が、僕の根元までを深く受け入れる。
どぷっ、という重い音と共に、彼女の喉の奥が僕を締め付ける。その圧迫感に、僕は意識が白濁するほどの衝撃を受けた。
「はぁ、はぁ……っ」
彼女の瞳は、どこか恍惚とした光を宿していた。
じゅぽじゅぽ、と、さらに激しく、さらに深く。彼女の技術は、僕がこれまで経験したどの快楽をも凌駕していた。吸い上げられるたびに、僕の命が根こそぎ奪われていくような、極限の没入感。
もう、限界だった。
全身の血流が一点に集中し、爆発する寸前の熱が、下腹部で暴れ狂う。
「……いく、いく……!」
僕の叫びに応えるように、彼女はさらに強く、喉の奥を締め付け、吸い上げた。
どぴゅどぴゅ、と、熱い塊が、彼女の口内へと叩きつけられる。
どくどく、と脈打つたびに、精液が彼女の喉の奥へと注ぎ込まれていく。僕は、意識が真っ白に弾け飛ぶのを感じながら、ただその放出の衝撃に身を委ねるしかなかった。
彼女は、一滴も逃さないと言わんばかりに、必死に喉を動かし、僕の精液を飲み込んでいく。
ごっくん、と、喉が大きく鳴る。
口の端から溢れそうになるのを、彼女は唇を固く結んで食い止め、最後まで、僕のすべてを吸い尽くそうとしていた。
しばらくの間、僕たちは荒い呼吸を繰り返しながら、重なり合ったまま動けずにいた。
蝉の声が、再び鮮明に耳に届き始める。
彼女はゆっくりと顔を上げ、口の端を指先で拭った。その瞳は、どこか満足げで、それでいて、先ほどまでの情事の余韻に濡れていた。
彼女は、僕の顔をじっと見つめた後、掠れた声でこう言った。
「……すごく、濃厚で……熱い味がしたよ」
その言葉を聞いた瞬間、僕は、この夏の湿った熱気が、一生消えない記憶として僕の肌に刻み込まれたことを確信した。
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