職場・同僚・上司

"残業中のオフィスで…厳格な女上司が部下の欲望を解禁する背徳のひととき"


深夜二時、オフィスは死んだように静まり返っていた。窓の外に広がる都会の夜景は、まるで無数の電子回路のように冷たく、無機質に輝いている。フロアを照らすのは、僕のデスクと、数メートル先にある課長――佐伯さんのデスクを照らす、わずかな非常灯とモニターの淡い光だけだ。

「……ここ、どういうつもりで書いたの?」

静寂を切り裂く、低く、鋭い声。佐伯さんは、僕が提出した報告書を指先で叩きながら、冷徹な視線を僕に向けていた。彼女はいつもそうだ。隙のないタイトスカートに、糊のきいた白いブラウス。髪を一筋の乱れもなくまとめ上げたその姿は、まさに「鉄の女」と呼ぶにふさわしい。部下である僕に対しても、一切の妥協を許さない厳格な上司として、周囲からも畏怖されていた。

「申し訳ありません。修正いたします」

僕は俯きながら、絞り出すように答えた。心臓の鼓動が、静かなオフィスに響いてしまうのではないかと思うほど、激しく脈打っている。ミスをしたという罪悪感よりも、彼女の放つ圧倒的な威圧感と、その奥に潜む、言葉にできない緊張感に、僕は身をすくませていた。

しかし、その時だった。佐伯さんが、ゆっくりと椅子を回して僕の方へ向き直った。彼女の瞳が、モニターの光を反射して怪しく光る。その視線は、僕の顔ではなく、僕の腰のあたりに、吸い寄せられるように向けられた。

「……謝罪はいらないわ。それよりも、もっと別の形で、責任を取ってもらわないと」

彼女の声から、先ほどまでの刺々しさが消えていた。代わりに混じり合っていたのは、湿り気を帯びた、熱を孕んだ響き。僕は息を呑んだ。彼女の瞳の奥に、理性の崩壊と、抑えきれない衝動が渦巻いているのが見えた。

彼女は立ち上がり、音もなく僕のデスクへと歩み寄ってきた。高価なヒールの音が、静まり返ったフロアに、どこか官能的なリズムを刻む。彼女は僕の目の前で立ち止まると、ふっと、吐息を漏らした。

「誰も、見ていないわよね……?」

「……はい。誰も、いません」

僕の答えを聞くと、彼女は小さく頷き、そのままデスクの下へと、滑り込むように膝をついた。

暗がりに沈むデスクの下。そこは、オフィスという公的な空間の中に存在する、密やかな、そして背徳的な聖域だった。僕は、彼女のタイトスカートが擦れる音、そして、彼女の吐息が近づいてくる感覚に、全身の神経を研ぎ澄ませた。

やがて、熱い感触が僕の股間に触れた。

「あ……」

思わず声が漏れそうになるのを、僕は必死に堪えた。彼女の唇が、僕の熱を帯びた部分を、優しく、しかし確実に捉えていた。

じゅぽ、じゅぽ……。

静かなオフィスに、湿った、粘り気のある音が響き渡る。それは、彼女が僕の欲望を、その口内へと丁寧に、かつ貪欲に吸い上げている音だった。彼女の舌が、先端を執拗に、そして愛撫するように這い回る。

ちゅぱ、ちゅぱちゅぱ……。

彼女の口内は、驚くほど熱く、そして柔らかい。先ほどまでの冷徹な上司の面影はどこにもない。そこにあるのは、ただ一人の、欲情に身を任せた女の姿だった。僕は、デスクの端を強く握りしめ、視界が白く染まっていくような感覚に陥った。

オフィスという、本来であれば規律と秩序が支配する場所。そのすぐ上で、僕たちは、理性を脱ぎ捨て、本能のままに絡み合っている。その緊張感が、快楽を何倍にも増幅させていた。もし今、誰かがドアを開けたら。もし、警備員が巡回に来たら。そんな恐怖が、逆に僕の感覚を極限まで研ぎ澄ませ、全身の血流を一点へと集中させていく。

彼女の吸い上げる力は、次第に強くなっていった。

じゅぽじゅぽ、じゅぽぉ……。

喉の奥まで、僕の熱を迎え入れようとする、その貪欲な動き。彼女の瞳が、デスクの下から僕を見上げている。その瞳は、快楽に潤み、どこか陶酔したような光を湛えていた。彼女は、僕のすべてを、その口の中で解体しようとしているかのようだった。

「……っ、佐伯、さん……!」

限界が、すぐそこまで迫っていた。僕は、彼女の頭を、抗えない衝動のままに、引き寄せた。

どくどく、と、血管が脈打つ音が耳の奥で鳴り響く。

「あ、あぁ……っ!」

ドピュッ、ドピュッ、ドピュルル……!

熱い奔流が、彼女の口内へと、激しく、勢いよく解き放たれた。僕は、全身の力が抜け、意識が遠のくような絶頂を迎えた。

彼女は、その衝撃をすべて受け止めるように、激しく口を動かし続けた。

じゅぽ、じゅぽ……。

一滴も、こぼさせはしない。彼女は、僕の精液が、その熱い喉の奥へと、勢いよく吸い込まれていくのを、一心不乱に受け止めていた。

ごっくん、ごっくん……。

喉が大きく動き、彼女が僕のすべてを飲み干していく音が、静寂の中で、生々しく響く。彼女は、僕の精液を、最後の一滴まで、丁寧に、そして慈しむように飲み干した。

しばらくの間、僕たちは、ただ荒い呼吸だけを共有していた。

やがて、彼女はゆっくりとデスクの下から這い出してきた。乱れた髪を、手慣れた仕草で整え、ブラウスの襟元を直す。その表情には、先ほどまでの熱狂の跡など微塵も感じられない。そこにあるのは、再び、冷徹で完璧な、上司としての顔だった。

彼女は、口元をハンカチで軽く拭うと、僕の目を真っ直ぐに見据えた。

「……今日のミスは、これで帳消しにしてあげる。次は、間違えないことね」

その声は、いつものように厳格で、事務的だった。しかし、彼女の瞳の奥には、まだ消えきらない熱が、かすかな火種のように残っているように見えた。

「……はい。ありがとうございます」

僕は、震える声で答えるのが精一杯だった。

彼女が立ち去った後、僕は一人、静まり返ったオフィスに取り残された。デスクの下に残る、微かな熱気と、彼女の残り香。そして、僕の身体の中に残る、あの強烈な、そして背徳的な充足感。

僕は、自分が、あの一瞬、日常の向こう側にある、底なしの欲望の淵に触れてしまったことを、痛いほどに理解していた。
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