じゅぽ、じゅるり……。
静まり返った廊下に、湿った、卑猥な音が不自然なほど大きく響き渡る。彼女の熱い口内が、僕の硬くなった塊を容赦なく包み込み、吸い上げていた。
「ん、んぅ……っ……」
彼女の喉の奥が、僕の先端を締め付けるたびに、背筋に震えるような快楽が走る。しかし、今の僕たちを支配しているのは、単なる性的な昂ぶりだけではない。
遠くで、聞き慣れた車のエンジン音が聞こえた。
彼女の肩が、びくりと跳ねる。
「……っ!」
彼女の瞳が、恐怖と、それ以上に深い悦楽の色を帯びて大きく見開かれた。視線は玄関のドアへと向けられ、まるでそこに潜む「日常」という名の脅威を凝視しているかのようだ。
車の音が止まった。
玄関の階段を上がる、重い足音が聞こえてくる。
数分後には、あのドアが開く。夫が帰ってくる。
その極限の緊張感が、彼女の口内をさらに熱く、さらに貪欲に変えていた。
じゅぽ、じゅぽ、ちゅぱ、ちゅぱ……。
彼女は焦燥に駆られながらも、まるで僕の熱をすべて奪い去ろうとするかのように、猛烈な勢いで舌を動かし始めた。逃げ場のない、閉鎖的な空間。見つかればすべてが終わるという破滅の予感が、彼女の口腔の圧力を高め、粘膜の摩擦をより激しく、より生々しくしていく。
彼女の指が、僕の腿を強く掴んでいた。爪が食い込むほどの力強さ。それは、自分自身の恐怖を鎮めるためなのか、それとも、今この瞬間の背徳的な快楽を繋ぎ止めるためのものなのか。
「はぁ、はぁ……っ、んん……っ!」
鼻から漏れる、短く、切迫した呼吸。彼女の頬が膨らみ、僕の熱を必死に受け止めている。
ドアの向こう側で、鍵を探すような微かな音がした。
心臓の鼓動が、耳の奥で爆発しそうに鳴り響く。
彼女の目が見開かれ、僕と視線が交差した。その瞳には、今すぐ逃げ出したいという逃避本能と、このまま壊れてしまいたいという破壊的な欲求が混濁している。
彼女は、あえてそのリスクを加速させるように、さらに深く、喉の奥の最深部まで僕を突き立てた。
ごくん、と彼女の喉が鳴る。
口腔内の熱が、僕の理性を焼き切ろうとしていた。
「……あ、あぁ……っ」
彼女の口内は、まるで熱を帯びた生き物のようだ。舌が、亀頭の筋をなぞり、裏筋を執拗に、そして激しく刺激する。じゅるり、と溢れ出した唾液が、僕の根元へと伝い落ちる感覚さえも、今の僕には耐え難いほどの快楽として突き刺さる。
足音が、玄関のすぐ近くまで迫っている。
もう、すぐそこだ。
逃げられない。見つかる。それなのに、僕たちは止まることができない。
むしろ、この極限の状況が、僕の精液を、僕の命を、すべて吐き出させようと煽ってくる。
「……っ、いく、いく……っ!」
僕の叫びは、彼女の口内に吸い込まれて消えた。
限界だった。
ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ!
「んんんーーーっ!!」
熱い塊が、彼女の喉の奥へと勢いよく叩きつけられた。
どぴゅどぴゅ、どくどく……と、僕のすべてが、彼女の口腔へと迸っていく。
彼女は、その衝撃に抗うことなく、むしろそれを受け止めるように、喉を大きく広げて受け入れた。
溢れさせまいとする、必死の、そして本能的な嚥下。
ごっくん、ごくん……。
喉が、僕の精液を、一滴も逃さぬように、力強く、何度も上下する。
「……っ、はぁ……っ、はぁ……っ……」
射精の余韻に震えながら、彼女は僕の熱を、喉の奥へと完全に飲み干していった。
最後の一滴まで、彼女は口内を絡め取り、吸い尽くした。
口の端から一滴の精液も零れ落ちることなく、彼女はただ、熱い吐息を漏らしながら、僕を見つめていた。
「……すごく、熱くて……濃厚な味がする……」
彼女は、まだ震える声で、そう僕に囁いた。
その声は、まるで現実に引き戻されたかのような、あるいは、現実を拒絶しているかのような、ひどく掠れた響きを持っていた。
玄関のドアが、カチャリと音を立てて開く。
「ただいま」
日常の、あまりにも平凡な声が響いた。
彼女は、瞬時にして、何事もなかったかのように、乱れた髪を整え、表情を「妻」のそれへと塗り替えていく。
しかし、僕の腿に残る彼女の指の跡と、彼女の喉が飲み込んだばかりの、あの熱い感覚だけが、今ここで行われたことが、決して夢ではないことを証明していた。
僕たちは、日常のすぐ隣にある、深淵のような背徳の中に、確かに存在していた。
静まり返った廊下に、湿った、卑猥な音が不自然なほど大きく響き渡る。彼女の熱い口内が、僕の硬くなった塊を容赦なく包み込み、吸い上げていた。
「ん、んぅ……っ……」
彼女の喉の奥が、僕の先端を締め付けるたびに、背筋に震えるような快楽が走る。しかし、今の僕たちを支配しているのは、単なる性的な昂ぶりだけではない。
遠くで、聞き慣れた車のエンジン音が聞こえた。
彼女の肩が、びくりと跳ねる。
「……っ!」
彼女の瞳が、恐怖と、それ以上に深い悦楽の色を帯びて大きく見開かれた。視線は玄関のドアへと向けられ、まるでそこに潜む「日常」という名の脅威を凝視しているかのようだ。
車の音が止まった。
玄関の階段を上がる、重い足音が聞こえてくる。
数分後には、あのドアが開く。夫が帰ってくる。
その極限の緊張感が、彼女の口内をさらに熱く、さらに貪欲に変えていた。
じゅぽ、じゅぽ、ちゅぱ、ちゅぱ……。
彼女は焦燥に駆られながらも、まるで僕の熱をすべて奪い去ろうとするかのように、猛烈な勢いで舌を動かし始めた。逃げ場のない、閉鎖的な空間。見つかればすべてが終わるという破滅の予感が、彼女の口腔の圧力を高め、粘膜の摩擦をより激しく、より生々しくしていく。
彼女の指が、僕の腿を強く掴んでいた。爪が食い込むほどの力強さ。それは、自分自身の恐怖を鎮めるためなのか、それとも、今この瞬間の背徳的な快楽を繋ぎ止めるためのものなのか。
「はぁ、はぁ……っ、んん……っ!」
鼻から漏れる、短く、切迫した呼吸。彼女の頬が膨らみ、僕の熱を必死に受け止めている。
ドアの向こう側で、鍵を探すような微かな音がした。
心臓の鼓動が、耳の奥で爆発しそうに鳴り響く。
彼女の目が見開かれ、僕と視線が交差した。その瞳には、今すぐ逃げ出したいという逃避本能と、このまま壊れてしまいたいという破壊的な欲求が混濁している。
彼女は、あえてそのリスクを加速させるように、さらに深く、喉の奥の最深部まで僕を突き立てた。
ごくん、と彼女の喉が鳴る。
口腔内の熱が、僕の理性を焼き切ろうとしていた。
「……あ、あぁ……っ」
彼女の口内は、まるで熱を帯びた生き物のようだ。舌が、亀頭の筋をなぞり、裏筋を執拗に、そして激しく刺激する。じゅるり、と溢れ出した唾液が、僕の根元へと伝い落ちる感覚さえも、今の僕には耐え難いほどの快楽として突き刺さる。
足音が、玄関のすぐ近くまで迫っている。
もう、すぐそこだ。
逃げられない。見つかる。それなのに、僕たちは止まることができない。
むしろ、この極限の状況が、僕の精液を、僕の命を、すべて吐き出させようと煽ってくる。
「……っ、いく、いく……っ!」
僕の叫びは、彼女の口内に吸い込まれて消えた。
限界だった。
ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ!
「んんんーーーっ!!」
熱い塊が、彼女の喉の奥へと勢いよく叩きつけられた。
どぴゅどぴゅ、どくどく……と、僕のすべてが、彼女の口腔へと迸っていく。
彼女は、その衝撃に抗うことなく、むしろそれを受け止めるように、喉を大きく広げて受け入れた。
溢れさせまいとする、必死の、そして本能的な嚥下。
ごっくん、ごくん……。
喉が、僕の精液を、一滴も逃さぬように、力強く、何度も上下する。
「……っ、はぁ……っ、はぁ……っ……」
射精の余韻に震えながら、彼女は僕の熱を、喉の奥へと完全に飲み干していった。
最後の一滴まで、彼女は口内を絡め取り、吸い尽くした。
口の端から一滴の精液も零れ落ちることなく、彼女はただ、熱い吐息を漏らしながら、僕を見つめていた。
「……すごく、熱くて……濃厚な味がする……」
彼女は、まだ震える声で、そう僕に囁いた。
その声は、まるで現実に引き戻されたかのような、あるいは、現実を拒絶しているかのような、ひどく掠れた響きを持っていた。
玄関のドアが、カチャリと音を立てて開く。
「ただいま」
日常の、あまりにも平凡な声が響いた。
彼女は、瞬時にして、何事もなかったかのように、乱れた髪を整え、表情を「妻」のそれへと塗り替えていく。
しかし、僕の腿に残る彼女の指の跡と、彼女の喉が飲み込んだばかりの、あの熱い感覚だけが、今ここで行われたことが、決して夢ではないことを証明していた。
僕たちは、日常のすぐ隣にある、深淵のような背徳の中に、確かに存在していた。
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