職場・同僚・上司

誰もいないエレベーター内で、疲れ果てた同僚の女性と重なる体


熱い。口腔の温度が、僕の最深部を容赦なく包み込んでいく。じゅぽじゅぽ、という湿った音が、静まり返ったエレベーターの金属的な空間に、異様に大きく響き渡る。彼女の舌が、亀頭の裏側を執拗に、そして丁寧に這い回るたびに、脳の芯が痺れるような感覚が突き抜けていく。

終電間際。オフィスビルの静寂は、まるで世界の終わりを予感させるほどに重い。目の前には、今日一日、共に激務をこなしてきた同僚の彼女がいる。いつもは整っているはずの髪は乱れ、疲れ果てた瞳はどこか虚ろで、それでいて僕の熱を求めるように、うつろな光を宿している。彼女は僕の膝の間に跪き、狭いエレベーターの壁に背を預けながら、一心不乱に僕の欲望を口に含んでいた。

ちゅぱちゅぱ、と激しく、それでいて吸い付くような音を立てて、彼女の唇が僕の肉棒を締め上げる。狭い空間、逃げ場のない密閉感。エレベーターが上下するたびに、微かな振動が僕の体に伝わり、それがかえって彼女の口腔の圧力と混ざり合って、感覚を極限まで研ぎ澄ませていく。視界が狭まり、周囲の音が遠のいていく。ただ、彼女の口内の湿り気と、喉の奥へと突き刺さるような圧迫感だけが、僕の全神経を支配していた。

彼女の指が、僕の腿を強く掴んでいる。その指先の震えが、彼女自身の限界に近い疲労と、それを上回る衝動を物語っていた。僕たちは言葉を交わす必要などなかった。ただ、互いの体温と、抑えきれない動物的な欲求だけが、この狭い箱の中で渦巻いている。彼女の瞳が、ふとした瞬間に僕を見上げる。その視線は、懇願しているようでもあり、あるいは、僕という存在を飲み込もうとしているようでもあった。

ペロペロと、先端を舐め上げる動きが加速する。彼女の喉が、僕を受け入れるたびに大きく上下し、その動きがダイレクトに僕の感覚を刺激する。逃げ場のない空間での、感覚の遮断。エレベーターの照明が少し暗く感じられるほど、僕たちの意識は、ただ一点、この肉体的な結合へと沈み込んでいく。

じゅるり、と彼女が深く、喉の奥まで僕を飲み込んだ。その瞬間、背筋を電流が走るような衝撃が走り、僕は思わず彼女の頭を押し付けてしまう。彼女は拒むどころか、より深く、より激しく、僕を求めて口を動かし続けた。ちゅぱ、ちゅぱ、と、粘膜が擦れ合う音が、鼓膜を直接叩く。

極限の快楽が、下腹部に溜まっていく。逃げようのない、重苦しくも鮮烈な衝動。僕は、彼女の口内がもたらす、あの締め付けられるような熱情に、完全に飲み込まれていた。彼女の呼吸が荒くなり、鼻にかかった吐息が僕の肌を撫でる。その熱が、さらに僕を昂らせる。

もう、限界だった。

どくどく、と脈打つ感覚が、僕の理性を粉々に砕いていく。僕は彼女の髪を強く掴み、腰を突き出した。

「あ……っ、……っ!」

声にならない彼女の喘ぎが、口内から漏れ聞こえる。直後、ドピュッ、どぴゅどぴゅ、と、熱い塊が彼女の喉の奥へと叩きつけられた。

どくどく、と、僕のすべてが彼女の口内へと流れ出していく。彼女はそれを一滴も逃すまいとするかのように、喉を大きく動かし、必死に飲み込んでいく。ごっくん、ごっくん、と、喉が鳴る音が、静かなエレベーターの中に響き渡る。

僕は、射精の余韻に浸りながら、荒い呼吸を繰り返していた。彼女は、僕の肉棒を最後まで丁寧に、まるで最後の一滴まで搾り取るかのように、じゅぽじゅぽと吸い上げ続けている。その執念とも言える行為に、僕はただ圧倒されるしかなかった。

彼女は、口の端から溢れそうになるものを必死に抑え込み、最後の一滴まで、すべてを飲み干した。喉を鳴らして、最後の一滴を飲み込んだ後、彼女はゆっくりと顔を上げた。口元には、わずかに透明な糸が引いている。彼女の瞳は、先ほどまでの虚ろなものとは違い、どこか充足した、それでいて深い疲労を湛えた、不思議な輝きを放っていた。

彼女は、僕の目を見つめたまま、小さく、掠れた声で言った。

「……すごく、重くて、塩気が強い……」

その言葉が、僕の耳に届いたとき、僕は自分が、この狭い空間で、一人の女性のすべてを、そして自分自身のすべてを、剥き出しにしてしまったのだと実感した。

エレベーターが目的の階に到着し、チーンという無機質な音が響く。扉が開いても、僕たちはすぐには動けなかった。ただ、この密閉された空間で共有した、動物的な、そしてあまりにも生々しい熱狂の余韻が、僕たちの肌に、そして意識に、深く刻み込まれていた。
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