あの夏の合宿の夜のことは、今でも目を閉じれば鮮明に思い出すことができる。
大学のサークル仲間十数人で泊まった、山奥にある古い貸別荘。畳の匂いと、湿った夏の夜の空気が混じり合った、独特の重苦しい空気感。
全員が同じ大部屋に布団を並べて寝るという、ある種の無防備さと、それゆえの緊張感が漂う空間だった。
僕は、サークルの同期である彼女、美咲と付き合い始めて間もない頃だった。
周りの仲間たちは、全員が泥のように眠りについている。時折、誰かのいびきが聞こえたり、窓の外で虫が鳴く音が響いたりするだけで、部屋の中は静寂に包まれていた。
僕の布団のすぐ隣には、美咲の布団がある。
数センチの距離。そのわずかな隙間が、まるで世界の境界線のように感じられた。
事の始まりは、美咲が僕の布団の中に、そっと手を忍び込ませてきたことだった。
布団の下、暗闇の中で、彼女の指先が僕の太ももをなぞり、そのままズボンの上から僕の膨らみに触れた。
僕は心臓が跳ね上がるのを感じた。
「……っ」
声が出そうになるのを、必死に飲み込む。もし、隣で寝ているサークルの連中に気づかれたらどうなるか。それは、僕たちの関係だけでなく、サークル内の人間関係を壊しかねない、あまりにもスリリングで、あまりにも危険な行為だった。
大学のサークル仲間十数人で泊まった、山奥にある古い貸別荘。畳の匂いと、湿った夏の夜の空気が混じり合った、独特の重苦しい空気感。
全員が同じ大部屋に布団を並べて寝るという、ある種の無防備さと、それゆえの緊張感が漂う空間だった。
僕は、サークルの同期である彼女、美咲と付き合い始めて間もない頃だった。
周りの仲間たちは、全員が泥のように眠りについている。時折、誰かのいびきが聞こえたり、窓の外で虫が鳴く音が響いたりするだけで、部屋の中は静寂に包まれていた。
僕の布団のすぐ隣には、美咲の布団がある。
数センチの距離。そのわずかな隙間が、まるで世界の境界線のように感じられた。
事の始まりは、美咲が僕の布団の中に、そっと手を忍び込ませてきたことだった。
布団の下、暗闇の中で、彼女の指先が僕の太ももをなぞり、そのままズボンの上から僕の膨らみに触れた。
僕は心臓が跳ね上がるのを感じた。
「……っ」
声が出そうになるのを、必死に飲み込む。もし、隣で寝ているサークルの連中に気づかれたらどうなるか。それは、僕たちの関係だけでなく、サークル内の人間関係を壊しかねない、あまりにもスリリングで、あまりにも危険な行為だった。
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