兄妹(近親相姦)

温泉旅行の夜、旅館の薄暗い部屋で溢れ出した兄妹の愛


外はしとしとと、静かな雨が降っていた。古い旅館の、どこか湿り気を帯びた空気が、障子越しに伝わってくる。家族旅行という名目で行われたこの旅は、表向きには和やかなものだったが、隣の部屋で眠る両親の気配を感じるたび、僕の胸には言いようのない、ひりつくような緊張感が走っていた。

薄暗い和室。行灯のわずかな光だけが、畳の目をぼんやりと浮かび上がらせている。布団の中に潜り込んだ僕のすぐ隣で、妹が小さく息を吐いた。その吐息が、静寂の中で異様に大きく響く。僕たちは、兄妹という、決して越えてはならない境界線のすぐ側に立っていた。

「……ねえ、お兄ちゃん」

暗闇の中で、彼女の声だけが、熱を帯びて僕の鼓膜を震わせた。視線を向けると、瞳がわずかに光っている。その瞳に宿っているのは、幼い頃から知っている妹のそれではなく、一人の女としての、抗いようのない情欲だった。

僕たちは言葉を交わす必要はなかった。ただ、互いの体温が近づき、布越しに伝わる熱気が、理性を少しずつ削り取っていくのが分かった。彼女の手が、僕の腰に回される。その指先が震えているのが、僕には手に取るように分かった。それは恐怖ではなく、期待と、背徳感に震えているのだ。

僕は、彼女の熱い吐息を感じながら、ゆっくりと布団の奥へと沈み込んでいった。彼女の指が、僕のズボンの隙間から、熱を帯びた僕の塊へと伸びてくる。その瞬間、脳裏を真っ白な衝撃が駆け抜けた。

彼女は、跪くようにして僕の股間に顔を寄せた。暗闇の中で、彼女の唇が僕の先端に触れたとき、僕は思わず息を呑んだ。驚くほど柔らかく、そして驚くほど熱い。

「ちゅぱ……、ちゅぱ……」

静かな部屋に、湿った音が響き始める。彼女の舌が、僕の敏感な部分を丁寧に、執拗に這い回る。じゅぽじゅぽ、という、粘膜が擦れ合う生々しい音が、静寂を侵食していく。彼女は、まるで宝物を扱うかのように、あるいは飢えた獣のように、僕のすべてをその口内に迎え入れていた。

感覚が、一点に集中していく。視界は暗いのに、僕の感覚は研ぎ澄まされ、彼女の口内の温度、舌の動き、喉の締め付けが、まるで直接脳に刻み込まれるかのように伝わってくる。彼女の口の中は、驚くほど温かく、そして深い。僕のそれは、彼女の舌によって、まるで魔法をかけられたかのように、感覚を遮断された世界の中で、ただひたすらに快楽だけを求める肉の塊へと変貌していく。

「じゅぽ、じゅぽ……、ちゅぱちゅぱ……」

彼女の奉仕は、次第に激しさを増していった。彼女は、僕の視線を意識しているのか、あるいは僕の反応を確かめているのか、時折、上目遣いで僕を見つめてくる。その瞳には、僕を壊してしまいたいという渇望と、僕に支配されたいという従順さが混在していた。

僕は、彼女の頭を、逃げられないように、けれど壊さないように、優しく、強く押さえつけた。彼女の喉が、僕の塊を飲み込もうと、大きく、深く、上下に動く。そのたびに、僕の脊髄を電流のような快楽が駆け抜ける。

「……あ、……ん、……っ」

彼女の鼻から漏れる、こもった喘ぎ声。それが、この静かな旅館の夜において、何よりも淫らな音楽として僕の耳に届く。僕は、自分が兄であることを忘れ、ただ、目の前の女にすべてを捧げたいという、根源的な衝動に突き動かされていた。

快楽は、波のように押し寄せ、そして引き、またより大きな波となって僕を飲み込んでいく。限界は、すぐそこまで来ていた。全身の血が、一点へと集まっていく感覚。心臓の鼓動が、耳の奥で爆音のように響いている。

「……っ、……あ……!」

僕は、彼女の口の奥深くへと、僕のすべてを突き立てた。

「どぴゅ、どぴゅ……、どくどく……!」

熱い塊が、彼女の喉の奥へと、勢いよく、何度も、何度も叩きつけられる。口内発射の衝撃は、僕の意識を完全に断ち切るほどに強烈だった。彼女は、そのすべてを逃さぬよう、必死に、けれど恍惚とした表情で、僕の精液を受け止めていた。

「びゅるる、びゅるる……っ」

最後の一滴まで、僕の生命の奔流が彼女の口内を満たしていく。彼女の喉が、僕の射精に合わせて、律動的に、激しく動いているのが分かった。

僕は、荒い呼吸を繰り返しながら、彼女を見つめた。彼女の口の端からは、わずかに溢れんばかりのものが覗いていたが、彼女はそれを決して地面にこぼそうとはしなかった。

彼女は、僕の目を見つめたまま、ゆっくりと、丁寧に、喉を動かした。

「ごっくん……」

その、小さく、けれど確かな音が、僕の耳に響く。彼女は、僕の精液を、一滴も残さず、まるで喉の渇きを癒すかのように、すべて飲み干したのだ。彼女の喉が、飲み込むたびに、艶めかしく動く。

しばらくして、彼女はゆっくりと顔を上げた。その唇は、僕の精液によって濡れ、艶やかに光っている。彼女は、少しだけ潤んだ瞳で僕を見つめ、消え入りそうな声で囁いた。

「……熱くて、すごく濃い……。塩辛くて、重たい感じ……」

彼女が伝えてくれたその感覚は、僕の脳裏に、鮮烈な記憶として刻み込まれた。それは、決して清らかなものではない、けれど、この世のどんな贅沢よりも、僕たちの魂を震わせる、禁断の味だった。

彼女は、口元を拭うこともせず、ただ僕の胸に顔を埋めた。僕たちは、再び静寂に包まれた暗い部屋の中で、互いの体温を感じながら、罪の意識と、それ以上に深い、抗いようのない快楽の余韻に浸っていた。

外の雨は、いつの間にか止んでいた。けれど、僕たちの間にある、この熱く、重く、そして決して消えることのない秘密の熱は、この旅館の夜が明けるまで、そしてその後の人生においても、ずっと、僕たちを縛り続けることになるのだろう。
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