実家の空気は、記憶にあるものよりもずっと重く、淀んでいた。数年ぶりに足を踏み入れたその場所は、僕にとっての安息の地であると同時に、どこか人を拒絶するような静寂に包まれている。両親が不在の夜、僕はただ、かつての記憶を辿るようにして、薄暗い廊下を歩いていた。
その時、向こう側から彼女が歩いてくるのが見えた。
暗がりの向こう、わずかな街灯の光が窓から差し込み、彼女のシルエットを浮かび上がらせている。妹だ。幼い頃の、あどけない面影はもうどこにもない。大人になり、女性としての肉体を完成させた彼女の輪郭は、あまりにも鮮明で、あまりにも官能的だった。すれ違う瞬間、僕たちの視線がわずかに交差した。それは、言葉を交わす必要さえ感じさせない、剥き出しの欲望が衝突した瞬間だった。
彼女の体から漂う、微かな香水の匂いと、成熟した女性特有の体温が、僕の感覚を狂わせる。廊下ですれ違った直後、僕たちの足は、吸い寄せられるようにして壁際へと寄った。暗闇が僕たちの存在を隠してくれる。そこにあるのは、血の繋がりという禁忌と、それを容易に踏み越えようとする原始的な衝動だけだった。
どちらからともなく手が伸び、互いの肌に触れる。彼女の指先は熱く、僕の胸板をなぞるようにして下へと降りていった。僕は抗うことをやめた。いや、抗うことなど最初からできなかったのだ。
暗がりの中で、僕たちは互いの呼吸の乱れだけを感じ取っていた。彼女の細い指が僕のズボンのベルトに手をかけ、ジッパーを下ろす音が、静かな廊下に不自然なほど大きく響く。露わになった僕の熱を、彼女は迷いなくその掌で包み込んだ。
「……兄さん」
微かな、掠れた声。それが合図だった。彼女はそのまま、ゆっくりと膝をついた。暗闇の中で、彼女の頭部が僕の股間へと近づいていく。
熱い。
口内に迎え入れられた瞬間、全身の神経が一点に集中した。彼女の舌が、先端を丁寧に、そして執拗に這い回る。じゅぽじゅぽ、という湿った音が、静寂を切り裂いて鼓膜に響く。彼女の口内は驚くほど温かく、そして柔らかい。
ちゅぱちゅぱ、と音を立てて、彼女は僕の肉棒を深く、深く飲み込んでいく。喉の奥まで届くような、圧迫感に近い快楽。彼女の舌の動きは、僕が幼い頃に知っていた彼女の性格とは正反対に、あまりにも熟練しており、貪欲だった。ペロペロと先端を舐め上げ、時には歯を立てるかのような危うい刺激を与えながら、彼女は僕を極限へと追い込んでいく。
僕は壁に背を預け、頭を後ろに倒した。暗い天井を見上げながら、ただ彼女の口の中で繰り広げられる、熱と湿気の奔流に身を任せる。彼女の喉が動くたびに、僕の理性が少しずつ削り取られていくのがわかった。
じゅぽ、じゅぽ、と、吸い付くような音が一段と激しさを増していく。彼女は僕のすべてを吸い尽くそうとしているかのように、全力で口の筋肉を使い、圧力をかけてくる。その執念にも似た奉仕に、僕の腰は自然と浮き上がり、彼女の顔へと押し付けられてしまった。
限界は、唐突に訪れた。
内側から突き上げるような、強烈な衝動。僕は彼女の髪を掴み、逃げ場をなくすようにして押し付けた。
「あ……っ、いく……!」
どぴゅどぴゅ、と、熱い塊が彼女の口内へと放たれた。どくどくと、脈打つたびに、大量の精液が彼女の喉の奥へと叩き込まれていく。口内発射の衝撃は凄まじく、僕の全身が痙攣した。彼女はそれを拒むことなく、むしろ迎え入れるように、さらに深く、さらに強く、僕を咥え込んだまま離さなかった。
どく、どく、と、最後の一滴が絞り出されるまで、彼女の口は僕を離さなかった。
射精が終わっても、しばらくの間、僕たちはその場に立ち尽くしていた。暗闇の中で、彼女の荒い呼吸だけが聞こえる。彼女はゆっくりと口を離し、口端から一筋の糸を引いていた。
彼女は、僕の精液を、一滴も零さないように、丁寧に、そして貪欲に飲み込んだ。ごっくん、という、喉が鳴る音が静かな廊下に響く。彼女は、口の中に残ったすべてを、まるで宝物を扱うかのように、最後の一滴まで吸い尽くした。
彼女は潤んだ瞳で僕を見上げ、少しだけ微笑んだ。そして、掠れた声で、僕の耳元に囁いた。
「……すごく、濃厚。重くて、少し塩っぽい……。でも、すごく、熱い味がしたよ」
彼女の言葉によって、僕の脳裏に、彼女が飲み込んだものの感触が鮮明に蘇る。それは、禁忌を犯した者だけが共有できる、重く、熱い、記憶の味だった。
僕たちは、何も言わずに、再び暗闇の中へと溶け込んでいった。廊下には、ただ、先ほどまでの情事の余韻と、重苦しいほどの静寂だけが残されていた。
その時、向こう側から彼女が歩いてくるのが見えた。
暗がりの向こう、わずかな街灯の光が窓から差し込み、彼女のシルエットを浮かび上がらせている。妹だ。幼い頃の、あどけない面影はもうどこにもない。大人になり、女性としての肉体を完成させた彼女の輪郭は、あまりにも鮮明で、あまりにも官能的だった。すれ違う瞬間、僕たちの視線がわずかに交差した。それは、言葉を交わす必要さえ感じさせない、剥き出しの欲望が衝突した瞬間だった。
彼女の体から漂う、微かな香水の匂いと、成熟した女性特有の体温が、僕の感覚を狂わせる。廊下ですれ違った直後、僕たちの足は、吸い寄せられるようにして壁際へと寄った。暗闇が僕たちの存在を隠してくれる。そこにあるのは、血の繋がりという禁忌と、それを容易に踏み越えようとする原始的な衝動だけだった。
どちらからともなく手が伸び、互いの肌に触れる。彼女の指先は熱く、僕の胸板をなぞるようにして下へと降りていった。僕は抗うことをやめた。いや、抗うことなど最初からできなかったのだ。
暗がりの中で、僕たちは互いの呼吸の乱れだけを感じ取っていた。彼女の細い指が僕のズボンのベルトに手をかけ、ジッパーを下ろす音が、静かな廊下に不自然なほど大きく響く。露わになった僕の熱を、彼女は迷いなくその掌で包み込んだ。
「……兄さん」
微かな、掠れた声。それが合図だった。彼女はそのまま、ゆっくりと膝をついた。暗闇の中で、彼女の頭部が僕の股間へと近づいていく。
熱い。
口内に迎え入れられた瞬間、全身の神経が一点に集中した。彼女の舌が、先端を丁寧に、そして執拗に這い回る。じゅぽじゅぽ、という湿った音が、静寂を切り裂いて鼓膜に響く。彼女の口内は驚くほど温かく、そして柔らかい。
ちゅぱちゅぱ、と音を立てて、彼女は僕の肉棒を深く、深く飲み込んでいく。喉の奥まで届くような、圧迫感に近い快楽。彼女の舌の動きは、僕が幼い頃に知っていた彼女の性格とは正反対に、あまりにも熟練しており、貪欲だった。ペロペロと先端を舐め上げ、時には歯を立てるかのような危うい刺激を与えながら、彼女は僕を極限へと追い込んでいく。
僕は壁に背を預け、頭を後ろに倒した。暗い天井を見上げながら、ただ彼女の口の中で繰り広げられる、熱と湿気の奔流に身を任せる。彼女の喉が動くたびに、僕の理性が少しずつ削り取られていくのがわかった。
じゅぽ、じゅぽ、と、吸い付くような音が一段と激しさを増していく。彼女は僕のすべてを吸い尽くそうとしているかのように、全力で口の筋肉を使い、圧力をかけてくる。その執念にも似た奉仕に、僕の腰は自然と浮き上がり、彼女の顔へと押し付けられてしまった。
限界は、唐突に訪れた。
内側から突き上げるような、強烈な衝動。僕は彼女の髪を掴み、逃げ場をなくすようにして押し付けた。
「あ……っ、いく……!」
どぴゅどぴゅ、と、熱い塊が彼女の口内へと放たれた。どくどくと、脈打つたびに、大量の精液が彼女の喉の奥へと叩き込まれていく。口内発射の衝撃は凄まじく、僕の全身が痙攣した。彼女はそれを拒むことなく、むしろ迎え入れるように、さらに深く、さらに強く、僕を咥え込んだまま離さなかった。
どく、どく、と、最後の一滴が絞り出されるまで、彼女の口は僕を離さなかった。
射精が終わっても、しばらくの間、僕たちはその場に立ち尽くしていた。暗闇の中で、彼女の荒い呼吸だけが聞こえる。彼女はゆっくりと口を離し、口端から一筋の糸を引いていた。
彼女は、僕の精液を、一滴も零さないように、丁寧に、そして貪欲に飲み込んだ。ごっくん、という、喉が鳴る音が静かな廊下に響く。彼女は、口の中に残ったすべてを、まるで宝物を扱うかのように、最後の一滴まで吸い尽くした。
彼女は潤んだ瞳で僕を見上げ、少しだけ微笑んだ。そして、掠れた声で、僕の耳元に囁いた。
「……すごく、濃厚。重くて、少し塩っぽい……。でも、すごく、熱い味がしたよ」
彼女の言葉によって、僕の脳裏に、彼女が飲み込んだものの感触が鮮明に蘇る。それは、禁忌を犯した者だけが共有できる、重く、熱い、記憶の味だった。
僕たちは、何も言わずに、再び暗闇の中へと溶け込んでいった。廊下には、ただ、先ほどまでの情事の余韻と、重苦しいほどの静寂だけが残されていた。
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