図書館の空気は、重く、澱んでいる。古い紙の匂いと、微かな埃が舞う静寂。窓から差し込む午後の光は、埃の粒子を白く照らし出し、まるで時間が止まっているかのような錯覚を抱かせる。隣に座る妹の、規則正しい呼吸音だけが、僕の鼓動を狂わせる唯一の音だった。
数学の公式を教えるという名目で、僕たちはこの隅の席に陣取っている。しかし、僕の意識は教科書の数式などではなく、隣で真剣にノートを取る彼女の横顔に、そして露わになった白いうなじへと吸い寄せられていた。彼女は、僕がどれほど理性を保つのに必死か、これっぽっちも気づいていない。その無防備さが、僕の内で煮え滾る欲望に火を注ぐ。
「……ここ、わかった?」
僕の声は、自分でも驚くほど掠れていた。彼女は「うん、ありがとう」と短く答え、またペンを走らせる。その時、彼女が少しだけ身を乗り出した拍子に、ブラウスの襟元から覗く鎖骨が、眩しいほどに白く光った。その瞬間、僕の中で何かが音を立てて崩壊した。
僕は、机の下で、彼女の膝に手を置いた。指先が布越しに伝えてくる彼女の体温に、全身の神経が研ぎ澄まされる。彼女がびくりと肩を揺らし、こちらを見た。視線が重なる。彼女の瞳には、困惑と、それ以上に抗いがたい何かが宿っているように見えた。僕は何も言わず、ただ彼女の瞳を見つめ続けた。それは、言葉を超えた、共犯者の合図だった。
僕たちは、本棚の影が深く落ちる、人目に付かない書架の隙間へと移動した。図書館の静寂は、かえって僕たちの鼓動を大きく、重く響かせる。誰かが通りかかるかもしれないという恐怖が、背徳的な興奮を極限まで高めていく。
僕は、震える手でズボンの前を開いた。彼女は、躊躇うように僕を見つめていたが、やがて吸い寄せられるように、僕の熱を帯びた塊へと顔を近づけていった。
彼女の唇が、僕の先端に触れた瞬間、脳を突き抜けるような衝撃が走った。
「……っ」
声を出してはいけない。僕は唇を噛み締め、彼女の頭を優しく、しかし逃がさないように押さえつけた。彼女の口内は、驚くほど熱く、そして柔らかい。
ちゅぱちゅぱ、と。
静寂の中で、湿った音が異様に大きく響く。彼女の舌が、僕の亀頭を丁寧に、執拗に這い回る。じゅぽじゅぽ、という、喉の奥まで深く飲み込むような音が、書架の隙間に反響する。彼女は、僕の視線を避けるように目を伏せながらも、その技術は驚くほどに献身的だった。
ペロペロと、先端をなぞる舌の動き。そして、ちゅるり、と吸い上げる感触。彼女の口内は、まるで僕を飲み込んでしまうかのような、圧倒的な包容力に満ちていた。僕は、彼女の髪に指を絡め、その熱狂的な奉仕に身を任せる。周囲の静寂が、僕たちの密やかな情事の激しさを、より一層際立たせていた。
彼女の口の中で、僕の理性が完全に霧散していく。感覚が一点に集中し、視界が白く染まっていく。彼女の喉が、僕の塊を必死に受け入れようと蠢いているのがわかる。
「あ……、ん……」
彼女の小さな、押し殺したような吐息が、僕の肌に直接伝わってくる。その熱が、僕をさらなる極限へと突き動かす。
ドクン、ドクンと、脈動が加速する。もう、限界だった。
「……っ、いく……!」
僕は、彼女の頭を強く抱き寄せた。
どぴゅ、どぴゅ、どぴゅるるっ!
熱い塊が、彼女の喉の奥へと叩きつけられる。びゅるる、と、勢いよく、何度も、何度も。彼女は、その衝撃に抗うことなく、ただ一心に僕を受け止めていた。口内を、僕の精液が激しく、熱く満たしていく。
彼女は、一滴も零さないように、必死に口を閉ざし、喉を動かしていた。
ごっくん、ごっくん。
喉を鳴らす音が、静寂の中に響き渡る。僕のすべてが、彼女の中に吸い込まれていく。最後の一滴まで、彼女は、まるで宝物を扱うかのように、丁寧に、そして力強く飲み干していった。
しばらくの間、僕たちは、重苦しいほどの静寂の中で、ただ荒い呼吸を繰り返していた。彼女の唇は、僕の精液でわずかに濡れ、その瞳は、先ほどまでの無防備なものとは違う、どこか妖艶な光を宿していた。
彼女は、僕の耳元に顔を寄せ、小さく、掠れた声で囁いた。
「……すごく、濃厚だったよ」
その言葉を聞いた瞬間、僕の胸に、言いようのない充足感と、底知れない罪悪感が同時に押し寄せた。
僕たちは、何事もなかったかのように、再びあの静かな図書館の席へと戻った。彼女は再びペンを握り、僕は再び教科書を開いた。しかし、僕たちの間には、もう二度と元には戻れない、決定的な何かが刻み込まれていた。
窓の外では、陽が傾き始めていた。静寂は相変わらずそこにあるが、僕にとっては、もう以前のような平穏な静寂ではなかった。彼女の口内に残した、あの熱い感触と、喉を鳴らす音が、いつまでも僕の耳の奥で、消えることなく響き続けていた。
数学の公式を教えるという名目で、僕たちはこの隅の席に陣取っている。しかし、僕の意識は教科書の数式などではなく、隣で真剣にノートを取る彼女の横顔に、そして露わになった白いうなじへと吸い寄せられていた。彼女は、僕がどれほど理性を保つのに必死か、これっぽっちも気づいていない。その無防備さが、僕の内で煮え滾る欲望に火を注ぐ。
「……ここ、わかった?」
僕の声は、自分でも驚くほど掠れていた。彼女は「うん、ありがとう」と短く答え、またペンを走らせる。その時、彼女が少しだけ身を乗り出した拍子に、ブラウスの襟元から覗く鎖骨が、眩しいほどに白く光った。その瞬間、僕の中で何かが音を立てて崩壊した。
僕は、机の下で、彼女の膝に手を置いた。指先が布越しに伝えてくる彼女の体温に、全身の神経が研ぎ澄まされる。彼女がびくりと肩を揺らし、こちらを見た。視線が重なる。彼女の瞳には、困惑と、それ以上に抗いがたい何かが宿っているように見えた。僕は何も言わず、ただ彼女の瞳を見つめ続けた。それは、言葉を超えた、共犯者の合図だった。
僕たちは、本棚の影が深く落ちる、人目に付かない書架の隙間へと移動した。図書館の静寂は、かえって僕たちの鼓動を大きく、重く響かせる。誰かが通りかかるかもしれないという恐怖が、背徳的な興奮を極限まで高めていく。
僕は、震える手でズボンの前を開いた。彼女は、躊躇うように僕を見つめていたが、やがて吸い寄せられるように、僕の熱を帯びた塊へと顔を近づけていった。
彼女の唇が、僕の先端に触れた瞬間、脳を突き抜けるような衝撃が走った。
「……っ」
声を出してはいけない。僕は唇を噛み締め、彼女の頭を優しく、しかし逃がさないように押さえつけた。彼女の口内は、驚くほど熱く、そして柔らかい。
ちゅぱちゅぱ、と。
静寂の中で、湿った音が異様に大きく響く。彼女の舌が、僕の亀頭を丁寧に、執拗に這い回る。じゅぽじゅぽ、という、喉の奥まで深く飲み込むような音が、書架の隙間に反響する。彼女は、僕の視線を避けるように目を伏せながらも、その技術は驚くほどに献身的だった。
ペロペロと、先端をなぞる舌の動き。そして、ちゅるり、と吸い上げる感触。彼女の口内は、まるで僕を飲み込んでしまうかのような、圧倒的な包容力に満ちていた。僕は、彼女の髪に指を絡め、その熱狂的な奉仕に身を任せる。周囲の静寂が、僕たちの密やかな情事の激しさを、より一層際立たせていた。
彼女の口の中で、僕の理性が完全に霧散していく。感覚が一点に集中し、視界が白く染まっていく。彼女の喉が、僕の塊を必死に受け入れようと蠢いているのがわかる。
「あ……、ん……」
彼女の小さな、押し殺したような吐息が、僕の肌に直接伝わってくる。その熱が、僕をさらなる極限へと突き動かす。
ドクン、ドクンと、脈動が加速する。もう、限界だった。
「……っ、いく……!」
僕は、彼女の頭を強く抱き寄せた。
どぴゅ、どぴゅ、どぴゅるるっ!
熱い塊が、彼女の喉の奥へと叩きつけられる。びゅるる、と、勢いよく、何度も、何度も。彼女は、その衝撃に抗うことなく、ただ一心に僕を受け止めていた。口内を、僕の精液が激しく、熱く満たしていく。
彼女は、一滴も零さないように、必死に口を閉ざし、喉を動かしていた。
ごっくん、ごっくん。
喉を鳴らす音が、静寂の中に響き渡る。僕のすべてが、彼女の中に吸い込まれていく。最後の一滴まで、彼女は、まるで宝物を扱うかのように、丁寧に、そして力強く飲み干していった。
しばらくの間、僕たちは、重苦しいほどの静寂の中で、ただ荒い呼吸を繰り返していた。彼女の唇は、僕の精液でわずかに濡れ、その瞳は、先ほどまでの無防備なものとは違う、どこか妖艶な光を宿していた。
彼女は、僕の耳元に顔を寄せ、小さく、掠れた声で囁いた。
「……すごく、濃厚だったよ」
その言葉を聞いた瞬間、僕の胸に、言いようのない充足感と、底知れない罪悪感が同時に押し寄せた。
僕たちは、何事もなかったかのように、再びあの静かな図書館の席へと戻った。彼女は再びペンを握り、僕は再び教科書を開いた。しかし、僕たちの間には、もう二度と元には戻れない、決定的な何かが刻み込まれていた。
窓の外では、陽が傾き始めていた。静寂は相変わらずそこにあるが、僕にとっては、もう以前のような平穏な静寂ではなかった。彼女の口内に残した、あの熱い感触と、喉を鳴らす音が、いつまでも僕の耳の奥で、消えることなく響き続けていた。
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