窓の外では、都会の喧騒が微かに聞こえる。午後の強い日差しがブラインドの隙間から差し込み、会議室のデスクの上に細い光の筋を作っていた。
私は、目の前に置かれた資料に目を落としながら、内心の昂ぶりを必死に抑えていた。隣に座るパートナーの佐藤さんは、いつものように冷静で、プロフェッショナルな顔をしてプレゼン資料を確認している。仕立ての良い紺色のスーツに、整えられた髪。40代という成熟した男性特有の、落ち着きと包容力を感じさせる佇まいは、仕事相手としてこれ以上ないほど信頼できるものだった。
けれど、テーブルの下では、全く別の、もっと原始的で、もっと卑猥な何かが蠢いている。
打ち合わせの合間、彼が資料を取りに立った隙に、私は彼の手を強く握った。それは、単なる親愛の情ではない。もっともっと、彼を壊したい、彼の一部を私の中に刻み込みたいという、抑えきれない衝動の表れだった。彼は一瞬、驚いたような表情を見せたが、すぐにその瞳に、私と同じ種類の、暗く熱い欲望が灯ったのを私は見逃さなかった。
「……少し、休憩しましょうか」
彼が低く、掠れた声で言った。その言葉が、この静かな会議室での密やかな時間の始まりを告げた。
会議室の鍵を閉める音。それが、日常と非日常を分かつ境界線のように感じられた。
私は、目の前に置かれた資料に目を落としながら、内心の昂ぶりを必死に抑えていた。隣に座るパートナーの佐藤さんは、いつものように冷静で、プロフェッショナルな顔をしてプレゼン資料を確認している。仕立ての良い紺色のスーツに、整えられた髪。40代という成熟した男性特有の、落ち着きと包容力を感じさせる佇まいは、仕事相手としてこれ以上ないほど信頼できるものだった。
けれど、テーブルの下では、全く別の、もっと原始的で、もっと卑猥な何かが蠢いている。
打ち合わせの合間、彼が資料を取りに立った隙に、私は彼の手を強く握った。それは、単なる親愛の情ではない。もっともっと、彼を壊したい、彼の一部を私の中に刻み込みたいという、抑えきれない衝動の表れだった。彼は一瞬、驚いたような表情を見せたが、すぐにその瞳に、私と同じ種類の、暗く熱い欲望が灯ったのを私は見逃さなかった。
「……少し、休憩しましょうか」
彼が低く、掠れた声で言った。その言葉が、この静かな会議室での密やかな時間の始まりを告げた。
会議室の鍵を閉める音。それが、日常と非日常を分かつ境界線のように感じられた。
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