親子(近親相姦)

母の背中を追いかけて:娘が気づいてしまった、母親の持つ女の顔と悦び


じゅぽ、じゅぽ、と、湿った音が静寂を切り裂く。

暗がりのなか、私は息を潜めてその光景を見つめていた。視線の先には、いつも私を優しく包み込んでくれる、あの穏やかな母の背中がある。しかし、今、その背中は見たこともないほど艶かしく、そして背徳的な熱を帯びていた。母は床に膝をつき、目の前の男に深く、深く頭を沈めている。

ちゅぱ、ちゅぱ、と、粘り気のある音が部屋の空気を震わせる。母の唇が、男の太い肉棒を包み込み、執拗に、そして丁寧に吸い上げていく。規則正しく、それでいて狂おしいほどに貪欲なその動きに、私は自分の心臓の鼓動が早まっていくのを感じていた。母の細い指先が、男の太ももを強く掴み、その指が白く強張っている。

母の口内は、今や男の欲望を受け入れるための聖域と化していた。じゅぽ、じゅぽ、と、肉が擦れ合う音と、溢れ出た唾液が混ざり合う音が、私の鼓膜を直接揺さぶる。母の喉が、男の質量を受け入れるたびに大きく上下し、その喉仏の動きが、彼女がいかに深く、全力でその行為に没頭しているかを物語っていた。

私は、母の中に眠っていた「女」の存在を、その背中越しに突きつけられていた。私を守るための慈愛に満ちた母ではない。一人の男の欲望を、その口内という狭い空間に凝縮し、全てを飲み込もうとする、飢えた一人の女。その背中が、波打つように震えている。

母の髪が、男の腰に絡みつき、乱れる。母の口の端からは、溢れ出した唾液が糸を引いて滴り、床に小さな染みを作っている。その光景は、あまりにも生々しく、あまりにも美しかった。私は、感覚が麻痺していくような感覚に陥った。視覚、聴覚、そして肌に触れる空気の熱。それら全てが、母が繰り出すフェラチオの音と、男の荒い呼吸に支配されていく。

じゅぽ、じゅぽ、ちゅぱ、ちゅぱ。

音は次第に激しさを増していく。母の舌が、男の先端を執拗に這い回り、亀頭の筋をなぞるたびに、男の喉から低い呻きが漏れる。母の口内は、今や男の熱を最大限に引き出すための、逃げ場のない密室だ。その密室の中で、母は何を感じ、何を求めているのだろうか。

男の呼吸が、限界に達しようとしていた。腰が不自然に浮き上がり、男の肉棒が、母の喉の奥へとさらに深く、容赦なく突き立てられる。母はそれを拒むどころか、むしろ迎え入れるように、さらに深く、喉の奥までを晒して、その衝撃を全身で受け止めていた。

「あ……、あぁ……っ」

男の、押し殺したような、それでいて歓喜に満ちた喘ぎ声が聞こえる。その瞬間、母の喉が大きく跳ね上がった。

どぴゅっ、どぴゅどぴゅ、と、激しい音を立てて、男の精髄が母の口内へと解き放たれた。

白濁した熱い液体が、母の喉の奥へと叩きつけられる。母は、その衝撃を逃さぬよう、さらに強く、さらに深く、男の根元までを口に含み込み、吸い上げた。どくどく、と、男の体内から溢れ出す生命の奔流が、母の喉を通り抜けていく。

私は、その瞬間、自分自身がその場に溶け込んでいくような錯覚を覚えた。母の喉が、射精の衝撃に耐えながら、一滴残らずを飲み込もうと、激しく、そして律動的に動いている。

ごっくん、と、重々しい音が響く。

母は、男の射精が止まった後も、すぐには口を離さなかった。まだ残っている、わずかな滴りさえも逃さないように、口内を、舌を、執拗に動かし続けている。ちゅぱ、ちゅぱ、と、空気を吸い込むような音が、どこまでも空虚で、それでいて満たされているように聞こえた。

やがて、母がゆっくりと顔を上げた。その口元には、まだわずかに白濁した液体が、糸を引いて残っている。母の瞳は、どこか虚ろで、それでいて、見たこともないような恍惚とした光を宿していた。彼女は、男の精液を、その喉の奥へと、一滴も零さぬように、全て飲み干したのだ。

母の喉が、飲み込んだものを確かめるように、ゆっくりと上下する。その動きを見つめながら、私は、自分の中にある何かが、決定的に変容してしまったことを悟った。

母は、私の知っている「母」ではなかった。彼女は、男の精液をその身に取り込むことで、自らの存在を証明する、一人の「女」だったのだ。その、男の命を飲み干す姿。その、全てを、一切の拒絶なく受け入れる、圧倒的なまでの受容。

私は、母の背中を見つめながら、自分もまた、その「女」の領域へと引きずり込まれていくのを感じていた。母の背中が、熱を帯びて、私の視線を吸い込んでいく。

母の口内から、男の精液が完全に消え去った。ただ、そこには、濃厚な、男の匂いだけが残されていた。母は、ゆっくりと、しかし確かな意志を持って、唇を拭った。その瞳が、暗闇の中で、一瞬だけ私の方を向いたような気がした。

目が合ったわけではない。ただ、その視線の先には、確かな「女」の熱があった。

私は、その熱に、抗うことができなかった。母が、一人の女として、その欲望を完遂したその瞬間に、私は、母の背中を追いかけるのではなく、その背中が描き出す、底なしの悦びの深淵へと、自ら足を踏み出そうとしていた。

母の、あの、全てを飲み込むための、深く、熱い口内。

その記憶が、私の脳裏に、消えない刻印として刻み込まれた。私は、母の、あの、女としての顔を、一生忘れることはできないだろう。
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