熱い。唇に包み込まれたその瞬間、僕の思考は試験範囲の数式も歴史の年号もすべて白紙へと書き換えられた。彼女の口内は、図書室のひんやりとした空気とは正反対の、暴力的なまでの熱を孕んでいる。じゅぽ、と、吸い付くような音を立てて、彼女の舌が僕の先端を執拗に這い回る。静まり返った図書室の片隅。周囲には古い本の匂いと、時折聞こえるページを捲る音、そして遠くで誰かが小さく咳き込む音だけが漂っている。その静寂が、逆に彼女の口の中で繰り広げられる、湿った、そして密やかな音を際立たせていた。
机の下、僕の腿に触れる彼女の柔らかな髪。彼女は僕の視線を避けるようにして、けれど確実に僕の存在を確かめるように、深く、深く、僕の熱をその喉の奥へと迎え入れていく。ちゅぱ、ちゅぱ、と、粘膜が擦れ合う生々しい音が、僕の耳には雷鳴のように大きく響く。周囲に気づかれないよう、彼女は必死に音を殺そうとしている。けれど、その抵抗が余計に、吸い上げる力に艶やかな粘り気を与えていた。
「……っ、……」
僕は机に突っ伏し、開いたままの参考書を凝視した。文字は一切頭に入ってこない。ただ、彼女の口内の温度と、舌の動き、そして時折感じる喉の締め付けだけが、僕の全神経を支配している。彼女の瞳が、ふとした瞬間に僕を見上げた。その瞳は、勉強に集中している学生のそれではなく、もっと原始的な、欲望に突き動かされた雌の熱を帯びていた。視線が絡み合う。言葉を交わす必要などない。この静寂の中で、僕たちはただ、互いの体温と、禁忌に触れる背徳感に溺れていく。
彼女の奉仕は、次第に激しさを増していく。じゅぽじゅぽ、と、喉の奥を突くような深い吸引。僕の理性が、限界を迎えようとしていた。図書室の静寂が、僕の鼓動を増幅させる。ドクンドクンと脈打つ血流の音が、まるで図書室全体に響き渡っているのではないかという錯覚に陥る。彼女の頬が、僕を受け入れるたびにわずかに凹み、その動きに合わせて、湿った音がより深く、より濃密に響く。
「……ん、んぅ……」
彼女の鼻にかかった、押し殺したような吐息。それが、僕の衝動をさらに煽る。彼女の口内は、もはや僕を離そうとしない。むしろ、僕のすべてを飲み込もうとするかのように、執拗に、そして貪欲に、僕の熱を吸い上げていく。僕は机の端を強く握りしめた。指の関節が白くなるほどに。周囲の誰かが、こちらに気づくのではないか。司書が巡回してくるのではないか。そんな恐怖が、快楽をさらに鋭利なものへと変えていく。
限界は、唐突に訪れた。
全身の筋肉が強張り、視界が白く染まる。僕は、彼女の髪を掴みそうになる衝動を必死に抑え込み、ただ、押し寄せる奔流に身を任せた。
どぴゅっ、どぴゅどぴゅ……!
熱い塊が、彼女の喉の奥へと、勢いよく放たれていく。僕は、彼女がそのすべてを受け止めるのを、ただ見守ることしかできなかった。彼女は逃げることなく、むしろ、より一層深く、僕の熱をその口内へと迎え入れ、喉を震わせて受け止めていた。どくどく、と、僕の身体から力が抜けていく感覚。彼女の喉が、僕の精液を、一滴残らず、力強く、飲み込んでいく。
ごっくん、と、小さく、けれど確かな嚥下音が、静寂の中に響いた。
しばらくの間、僕たちは、ただ荒い呼吸を整えることしかできなかった。彼女はゆっくりと、口の中から僕を解放した。彼女の唇は、僕の熱によって赤く腫れ上がり、潤んでいた。彼女は、口の端にわずかに残ったものを、指で拭うこともせず、ただ僕の目を見つめていた。その瞳は、どこか満足げで、そして、まだ熱を帯びていた。
彼女は、僕の耳元に顔を寄せ、消え入りそうな声で、けれど確かに僕に伝えた。
「……すごく、濃厚で……重たい感じがした……」
その言葉を聞いた瞬間、僕の胸の中に、言いようのない充足感と、さらなる渇望が入り混じって湧き上がった。彼女の口内は、僕のすべてを、一滴の無駄もなく、その内側に閉じ込めたのだ。
彼女は、何事もなかったかのように、乱れた髪を整え、再び参考書に目を落とした。僕もまた、震える手でペンを握り、文字の羅列を追い始めた。けれど、僕たちの間には、先ほどまでの熱い衝動の残滓が、目に見えない霧のように漂っている。静まり返った図書室。ページを捲る音。窓の外から聞こえる風の音。すべてが元通りになったように見えて、僕たちの内側では、決して消えることのない、熱い衝動が静かに、けれど確かに脈打ち続けていた。
机の下、僕の腿に触れる彼女の柔らかな髪。彼女は僕の視線を避けるようにして、けれど確実に僕の存在を確かめるように、深く、深く、僕の熱をその喉の奥へと迎え入れていく。ちゅぱ、ちゅぱ、と、粘膜が擦れ合う生々しい音が、僕の耳には雷鳴のように大きく響く。周囲に気づかれないよう、彼女は必死に音を殺そうとしている。けれど、その抵抗が余計に、吸い上げる力に艶やかな粘り気を与えていた。
「……っ、……」
僕は机に突っ伏し、開いたままの参考書を凝視した。文字は一切頭に入ってこない。ただ、彼女の口内の温度と、舌の動き、そして時折感じる喉の締め付けだけが、僕の全神経を支配している。彼女の瞳が、ふとした瞬間に僕を見上げた。その瞳は、勉強に集中している学生のそれではなく、もっと原始的な、欲望に突き動かされた雌の熱を帯びていた。視線が絡み合う。言葉を交わす必要などない。この静寂の中で、僕たちはただ、互いの体温と、禁忌に触れる背徳感に溺れていく。
彼女の奉仕は、次第に激しさを増していく。じゅぽじゅぽ、と、喉の奥を突くような深い吸引。僕の理性が、限界を迎えようとしていた。図書室の静寂が、僕の鼓動を増幅させる。ドクンドクンと脈打つ血流の音が、まるで図書室全体に響き渡っているのではないかという錯覚に陥る。彼女の頬が、僕を受け入れるたびにわずかに凹み、その動きに合わせて、湿った音がより深く、より濃密に響く。
「……ん、んぅ……」
彼女の鼻にかかった、押し殺したような吐息。それが、僕の衝動をさらに煽る。彼女の口内は、もはや僕を離そうとしない。むしろ、僕のすべてを飲み込もうとするかのように、執拗に、そして貪欲に、僕の熱を吸い上げていく。僕は机の端を強く握りしめた。指の関節が白くなるほどに。周囲の誰かが、こちらに気づくのではないか。司書が巡回してくるのではないか。そんな恐怖が、快楽をさらに鋭利なものへと変えていく。
限界は、唐突に訪れた。
全身の筋肉が強張り、視界が白く染まる。僕は、彼女の髪を掴みそうになる衝動を必死に抑え込み、ただ、押し寄せる奔流に身を任せた。
どぴゅっ、どぴゅどぴゅ……!
熱い塊が、彼女の喉の奥へと、勢いよく放たれていく。僕は、彼女がそのすべてを受け止めるのを、ただ見守ることしかできなかった。彼女は逃げることなく、むしろ、より一層深く、僕の熱をその口内へと迎え入れ、喉を震わせて受け止めていた。どくどく、と、僕の身体から力が抜けていく感覚。彼女の喉が、僕の精液を、一滴残らず、力強く、飲み込んでいく。
ごっくん、と、小さく、けれど確かな嚥下音が、静寂の中に響いた。
しばらくの間、僕たちは、ただ荒い呼吸を整えることしかできなかった。彼女はゆっくりと、口の中から僕を解放した。彼女の唇は、僕の熱によって赤く腫れ上がり、潤んでいた。彼女は、口の端にわずかに残ったものを、指で拭うこともせず、ただ僕の目を見つめていた。その瞳は、どこか満足げで、そして、まだ熱を帯びていた。
彼女は、僕の耳元に顔を寄せ、消え入りそうな声で、けれど確かに僕に伝えた。
「……すごく、濃厚で……重たい感じがした……」
その言葉を聞いた瞬間、僕の胸の中に、言いようのない充足感と、さらなる渇望が入り混じって湧き上がった。彼女の口内は、僕のすべてを、一滴の無駄もなく、その内側に閉じ込めたのだ。
彼女は、何事もなかったかのように、乱れた髪を整え、再び参考書に目を落とした。僕もまた、震える手でペンを握り、文字の羅列を追い始めた。けれど、僕たちの間には、先ほどまでの熱い衝動の残滓が、目に見えない霧のように漂っている。静まり返った図書室。ページを捲る音。窓の外から聞こえる風の音。すべてが元通りになったように見えて、僕たちの内側では、決して消えることのない、熱い衝動が静かに、けれど確かに脈打ち続けていた。
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