プロを目指すための本格的な料理教室。そこは、香ばしいバターの香りと、刻まれたハーブの清涼な匂いが混ざり合う、非常に洗練された空間だった。講師の佐藤先生は、無駄のない動きで包丁を操る、まさに理想的な男性だった。端正な顔立ちに、料理を教える時の厳格な眼差し。そして、エプロンの下からでも分かる、鍛えられた逞しい体躯。私は、料理の技術を学ぶという名目のもと、実は彼という男性そのものに強く惹かれていた。
その日は、フランス料理の高度なテクニックを学ぶ講義の最中だった。クラスメイトたちが次の工程の準備に追われている中、休憩時間が訪れた。私は、少しだけ喉が渇いたふりをして、キッチンの一角にある備品置き場の近くへ向かった。すると、佐藤先生が、まるで私を待っていたかのように、静かに歩み寄ってきたのだ。
「少し、手伝ってほしいことがあるんだ。あそこの棚の奥にあるスパイスを確認してきてくれないか?」
彼の低い声が、耳元でかすかに震えた。促されるままに、私は人目につかないキッチンの隅、大きな調理台と壁に挟まれた狭いスペースへと入り込んだ。扉の隙間からは、他の生徒たちが談笑する声が遠くに聞こえる。その「見つかってはいけない」というスリルが、私の心臓を早鐘のように打ち鳴らした。
その日は、フランス料理の高度なテクニックを学ぶ講義の最中だった。クラスメイトたちが次の工程の準備に追われている中、休憩時間が訪れた。私は、少しだけ喉が渇いたふりをして、キッチンの一角にある備品置き場の近くへ向かった。すると、佐藤先生が、まるで私を待っていたかのように、静かに歩み寄ってきたのだ。
「少し、手伝ってほしいことがあるんだ。あそこの棚の奥にあるスパイスを確認してきてくれないか?」
彼の低い声が、耳元でかすかに震えた。促されるままに、私は人目につかないキッチンの隅、大きな調理台と壁に挟まれた狭いスペースへと入り込んだ。扉の隙間からは、他の生徒たちが談笑する声が遠くに聞こえる。その「見つかってはいけない」というスリルが、私の心臓を早鐘のように打ち鳴らした。
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