大学のサークル合宿。それは、仲間たちとの親睦を深めるための行事のはずだったけれど、あの夜の私にとっては、一生忘れられない、背徳感と快感に塗りつぶされた特別な時間になった。
行き先は、山間部にある古い民宿。畳の匂いと、使い込まれた木造建築の独特な香りが漂う、どこか懐かしくも閉鎖的な空間。その広い一間には、サークルの仲間十数人が布団を並べて雑魚寝していた。みんな、一日の活動を終えて泥のように眠っている。部屋の明かりは消され、窓から差し込む微かな月光だけが、畳の模様をうっすらと浮かび上がらせている。
私の隣に敷かれた布団には、同じサークルの、少し強引だけどどこか憎めない彼――健太くんがいた。
深夜、ふと目が覚めた。喉が渇いたわけでも、寝苦しいわけでもない。ただ、隣から伝わってくる、彼特有の熱気と、微かな衣擦れの音に、意識が引き寄せられたのだ。暗闇の中で、私の鼓動がいつもより少し速いことに気づく。
その時だった。
「……ねえ、起きてる?」
耳元で、掠れた、熱を帯びた声が響いた。健太くんだ。心臓が跳ね上がる。隣の布団では、同期の男子が大きな音を立てていびきをかいている。声を出すだけで、この静寂を破り、全員を起こしてしまうかもしれない。
「……ん、どうしたの?」
行き先は、山間部にある古い民宿。畳の匂いと、使い込まれた木造建築の独特な香りが漂う、どこか懐かしくも閉鎖的な空間。その広い一間には、サークルの仲間十数人が布団を並べて雑魚寝していた。みんな、一日の活動を終えて泥のように眠っている。部屋の明かりは消され、窓から差し込む微かな月光だけが、畳の模様をうっすらと浮かび上がらせている。
私の隣に敷かれた布団には、同じサークルの、少し強引だけどどこか憎めない彼――健太くんがいた。
深夜、ふと目が覚めた。喉が渇いたわけでも、寝苦しいわけでもない。ただ、隣から伝わってくる、彼特有の熱気と、微かな衣擦れの音に、意識が引き寄せられたのだ。暗闇の中で、私の鼓動がいつもより少し速いことに気づく。
その時だった。
「……ねえ、起きてる?」
耳元で、掠れた、熱を帯びた声が響いた。健太くんだ。心臓が跳ね上がる。隣の布団では、同期の男子が大きな音を立てていびきをかいている。声を出すだけで、この静寂を破り、全員を起こしてしまうかもしれない。
「……ん、どうしたの?」
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