30代になって、大人のデートの楽しみ方が少しずつ変わってきた。かつてのような、ただただ騒がしく過ごす夜よりも、洗練された空間で互いの存在を確かめ合う時間に、より深い充足感を覚えるようになったのだ。
その夜、私は背伸びをして選んだ深いネイビーのシルクドレスに身を包み、彼とのディナーのために準備を整えた。銀座の喧騒を離れた、隠れ家のような高級フレンチレストラン。窓の外に広がる夜景を背景に、クリスタルグラスが微かに音を立てる。テーブルを挟んで向かい合う彼は、いつも通り、非の打ち所がないほど完璧なスーツ姿だった。仕立ての良いジャケットが彼の広い肩幅を強調し、ネクタイの結び目ひとつとっても、彼の理性的で隙のない性格が表れているようだった。
ワインが進むにつれ、会話は穏やかに、けれどどこか熱を帯びていった。彼の視線が時折、私の唇や、ドレスのデコルテラインをなぞるように動く。その視線を感じるたびに、私の下腹部はじわりと熱くなり、ドレスの下の肌が粟立つような感覚に陥った。レストランでの優雅な時間は、彼との情事への、長く、もどかしい前奏曲だったのだ。
マンションの自室に戻り、重厚なドアが閉まった瞬間、空気は一変した。
「……ずっと、したかった」
低く、掠れた彼の声。さっきまでの紳士的な振る舞いはどこへやら、彼は私の腰を強く引き寄せ、貪るように唇を重ねてきた。
その夜、私は背伸びをして選んだ深いネイビーのシルクドレスに身を包み、彼とのディナーのために準備を整えた。銀座の喧騒を離れた、隠れ家のような高級フレンチレストラン。窓の外に広がる夜景を背景に、クリスタルグラスが微かに音を立てる。テーブルを挟んで向かい合う彼は、いつも通り、非の打ち所がないほど完璧なスーツ姿だった。仕立ての良いジャケットが彼の広い肩幅を強調し、ネクタイの結び目ひとつとっても、彼の理性的で隙のない性格が表れているようだった。
ワインが進むにつれ、会話は穏やかに、けれどどこか熱を帯びていった。彼の視線が時折、私の唇や、ドレスのデコルテラインをなぞるように動く。その視線を感じるたびに、私の下腹部はじわりと熱くなり、ドレスの下の肌が粟立つような感覚に陥った。レストランでの優雅な時間は、彼との情事への、長く、もどかしい前奏曲だったのだ。
マンションの自室に戻り、重厚なドアが閉まった瞬間、空気は一変した。
「……ずっと、したかった」
低く、掠れた彼の声。さっきまでの紳士的な振る舞いはどこへやら、彼は私の腰を強く引き寄せ、貪るように唇を重ねてきた。
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