あの夜のことは、今でも思い出すだけで下腹部が熱くなり、ズボンの中がじっとりと湿り気を帯びるような感覚に陥る。
金曜日の夜、仕事帰りにふらりと立ち寄ったいつもの居酒屋。店内は週の終わりを祝うサラリーマンたちの熱気と、ジョッキがぶつかり合う音、そして絶え間ない笑い声で満ち溢れていた。僕はいつものカウンター席に座り、一人でビールを煽っていた。
その店には、僕が密かに目を付けている店員さんがいた。二十代半ばくらいだろうか、少し大人びた雰囲気がありながらも、接客の時はどこか隙のある、それでいて艶っぽい動きをする女性だ。彼女が注文を取りに来るたび、僕はわざとらしく視線を送ったり、少しだけ長く目を合わせたりしていた。
その夜、彼女はいつもより少しだけ、僕の視線に気づいているような、あるいは誘っているような、そんな妖艶な空気を纏っていた。彼女が空いたグラスを下げにきたとき、僕の耳元に顔を寄せ、吐息が混じるような低い声で囁いたのだ。
「……ちょっと、裏の準備室、空いてますよ」
心臓が跳ね上がった。店内の喧騒が、一瞬だけ遠のいたような気がした。僕は言葉を返さず、ただ小さく頷いた。
金曜日の夜、仕事帰りにふらりと立ち寄ったいつもの居酒屋。店内は週の終わりを祝うサラリーマンたちの熱気と、ジョッキがぶつかり合う音、そして絶え間ない笑い声で満ち溢れていた。僕はいつものカウンター席に座り、一人でビールを煽っていた。
その店には、僕が密かに目を付けている店員さんがいた。二十代半ばくらいだろうか、少し大人びた雰囲気がありながらも、接客の時はどこか隙のある、それでいて艶っぽい動きをする女性だ。彼女が注文を取りに来るたび、僕はわざとらしく視線を送ったり、少しだけ長く目を合わせたりしていた。
その夜、彼女はいつもより少しだけ、僕の視線に気づいているような、あるいは誘っているような、そんな妖艶な空気を纏っていた。彼女が空いたグラスを下げにきたとき、僕の耳元に顔を寄せ、吐息が混じるような低い声で囁いたのだ。
「……ちょっと、裏の準備室、空いてますよ」
心臓が跳ね上がった。店内の喧騒が、一瞬だけ遠のいたような気がした。僕は言葉を返さず、ただ小さく頷いた。
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