仕事ができる、スマートで、誰に対しても物腰が柔らかい。それが私の知っている、営業マンとしてバリバリ働く彼の姿だった。その日のディナーも、彼は完璧だった。高級ホテルのレストランで、洗練されたスーツに身を包み、周囲の客やスタッフに対しても、非の打ち所がないほど丁寧な振る舞いを見せていた。そんな彼の隣に座っていると、私も背筋が伸びるような、誇らしい気持ちになる。けれど、その完璧な仮面の裏側に、どれほど強引で、どれほど性的な衝動を秘めているのかを、私はその夜、思い知ることになった。
食事が終わり、ホテルのロビーへと移動したときだった。シャンデリアが煌々と輝き、ジャズの調べが低く流れる、優雅で開放的な空間。行き交う人々は皆、穏やかな時間を過ごしている。そんな中、彼は私の手首を、逃がさないと言わんばかりの強い力で掴んだ。
「……ちょっと、あっちへ行こうか」
耳元で囁かれた声は、レストランでの爽やかなトーンとは全く別物だった。低く、熱を帯び、有無を言わせぬ威圧感を含んでいる。私は一瞬、戸惑って彼の顔を見たけれど、その瞳は獲物を狙う獣のように鋭く、ギラついた欲望を隠そうともしていなかった。私は抗うこともできず、ただ彼の引くままに、ロビーの隅にある、厚いカーテンに遮られた暗い一角へと連れて行かれた。
食事が終わり、ホテルのロビーへと移動したときだった。シャンデリアが煌々と輝き、ジャズの調べが低く流れる、優雅で開放的な空間。行き交う人々は皆、穏やかな時間を過ごしている。そんな中、彼は私の手首を、逃がさないと言わんばかりの強い力で掴んだ。
「……ちょっと、あっちへ行こうか」
耳元で囁かれた声は、レストランでの爽やかなトーンとは全く別物だった。低く、熱を帯び、有無を言わせぬ威圧感を含んでいる。私は一瞬、戸惑って彼の顔を見たけれど、その瞳は獲物を狙う獣のように鋭く、ギラついた欲望を隠そうともしていなかった。私は抗うこともできず、ただ彼の引くままに、ロビーの隅にある、厚いカーテンに遮られた暗い一角へと連れて行かれた。
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