窓の外では、酸性雨がネオンサインの光を乱反射させ、重苦しい霧がスラム街を包み込んでいる。僕の部屋は、サーバーの冷却ファンが回る低周波の唸りと、時折走る電子ノイズに満たされていた。
目の前に座る彼女――エリカは、無機質な光を放つデバイスを手に、どこか挑戦的な瞳で僕を見つめている。それが、闇市場で手に入れた違法な神経接続デバイス「ニューロ・スパイク」だ。本来は軍事用、あるいは極限状態のデータ転送用として設計されたそのパーツは、神経系に直接干渉し、脳の報酬系を強制的にハックするための禁忌の道具だ。
「準備はいい? これを使えば、もう普通の感覚じゃ満足できなくなるわよ」
彼女の言葉に、僕は抗う術を持たなかった。むしろ、その危険な誘惑に身を投じることだけを渇望していた。
デバイスを後頭部のインターフェースに接続する。カチリ、という硬質な感触と共に、視界が激しく明滅した。一瞬、現実の風景がデジタルなグリッチとなって剥がれ落ち、代わりに幾何学的な光の奔流が視界を埋め尽くす。感覚遮断。肉体から意識が切り離され、代わりに脳の深淵へと直接、電気信号が流れ込み始めた。
そして、熱い感覚が僕の股間に集中する。
エリカが僕のモノを、その熱い口腔へと迎え入れた。物理的な接触のはずなのに、デバイスを通じた信号はそれを数千倍にも増幅して脳へと叩き込んでくる。
じゅぽ、じゅぽ、と。
粘膜が擦れる湿った音が、直接脳細胞を震わせる。彼女の舌が、亀頭の裏側を執拗に、かつ正確に捉えて這い回る。ちゅぱちゅぱ、と、吸い付くような音。物理的な感覚は、もはや情報の断片に過ぎない。それ以上に、デバイスが送り込んでくる「快楽信号」が、脳内のシナプスを焼き切らんばかりの勢いで暴走している。
視界が真っ白なノイズに染まる。エリカの顔が、デジタルな残像となって幾重にも重なり、色彩の洪水となって脳内に流れ込む。青、紫、紅。激しい光の明滅が、快感の波形と同期している。
「あ、……っ、……」
声にならない声が、僕の意識の端で響く。脳が、熱い。まるで回路がショートして、溶けた鉛が頭蓋骨の中に流し込まれているような、暴力的なまでの熱量。それは苦痛に近い、しかし抗いようもなく陶酔を伴う「脳が焼ける感覚」だった。
彼女の奉仕は、さらに激しさを増していく。ペロペロと、先端を舐め上げる動きが加速し、じゅぽじゅぽと、喉の奥まで深く咥え込まれる感覚が、電気信号となって脊髄を駆け抜ける。神経接続が深まるにつれ、僕の意識は肉体という檻を脱ぎ捨て、純粋な快楽のデータストリームへと溶け込んでいく。
ドクン、ドクン、と、脈動が激しくなる。脳内の回路が限界を超え、警告のようなノイズが耳元で鳴り響く。
「来るわ……っ、いっしょに、壊れましょう……!」
エリカの瞳が、電子的な光を宿して僕を見上げた。その瞬間、限界が訪れた。
脳内の報酬系が、制御不能なオーバーロードを起こす。視界は爆発的な白光に包まれ、神経系を駆け巡る信号は、もはや情報の形を保てず、ただ純粋な「絶頂」という名の暴力へと変貌した。
どぴゅっ、どぴゅどぴゅっ!
熱い塊が、彼女の喉の奥へと叩き込まれる。物理的な射精の感覚など、もはや微々たるものだ。脳の奥底で、巨大な回路が焼き切れるような、凄まじい衝撃が走る。ドクドクと、生命の根源が噴き出すたびに、視界のノイズは激しさを増し、電子の叫びが脳内に響き渡る。
彼女は、そのすべてを受け止めていた。
一滴も漏らさぬように、彼女は必死に、かつ貪欲に、僕の精液を吸い尽くしていく。ごっくん、と、喉を鳴らして飲み込む音が、ノイズの混じった静寂の中で鮮明に響いた。
しばらくの間、僕たちは、電子の残響と荒い呼吸だけが漂う、暗い部屋の中で立ち尽くしていた。デバイスの接続が切れ、視界のノイズがゆっくりと収束していく。現実の重みが、じわじわと僕の肉体に戻ってくる。
エリカは、口元を拭い、少しだけ火照った顔で僕を見つめた。彼女の瞳には、まだデータの残光が揺らめいている。
「……すごい。すごく、熱くて、濃厚な感じがしたわ」
彼女が、掠れた声でそう言った。
「少し、鉄っぽい味がして……でも、すごく、力強い感じ」
彼女の言葉が、脳の深部に直接響く。デバイスによるハッキングが残した、奇妙な残響。僕は、ただ、熱を持ったままの静寂の中で、次に訪れるであろう、あの電子の海への渇望を、静かに噛み締めていた。
目の前に座る彼女――エリカは、無機質な光を放つデバイスを手に、どこか挑戦的な瞳で僕を見つめている。それが、闇市場で手に入れた違法な神経接続デバイス「ニューロ・スパイク」だ。本来は軍事用、あるいは極限状態のデータ転送用として設計されたそのパーツは、神経系に直接干渉し、脳の報酬系を強制的にハックするための禁忌の道具だ。
「準備はいい? これを使えば、もう普通の感覚じゃ満足できなくなるわよ」
彼女の言葉に、僕は抗う術を持たなかった。むしろ、その危険な誘惑に身を投じることだけを渇望していた。
デバイスを後頭部のインターフェースに接続する。カチリ、という硬質な感触と共に、視界が激しく明滅した。一瞬、現実の風景がデジタルなグリッチとなって剥がれ落ち、代わりに幾何学的な光の奔流が視界を埋め尽くす。感覚遮断。肉体から意識が切り離され、代わりに脳の深淵へと直接、電気信号が流れ込み始めた。
そして、熱い感覚が僕の股間に集中する。
エリカが僕のモノを、その熱い口腔へと迎え入れた。物理的な接触のはずなのに、デバイスを通じた信号はそれを数千倍にも増幅して脳へと叩き込んでくる。
じゅぽ、じゅぽ、と。
粘膜が擦れる湿った音が、直接脳細胞を震わせる。彼女の舌が、亀頭の裏側を執拗に、かつ正確に捉えて這い回る。ちゅぱちゅぱ、と、吸い付くような音。物理的な感覚は、もはや情報の断片に過ぎない。それ以上に、デバイスが送り込んでくる「快楽信号」が、脳内のシナプスを焼き切らんばかりの勢いで暴走している。
視界が真っ白なノイズに染まる。エリカの顔が、デジタルな残像となって幾重にも重なり、色彩の洪水となって脳内に流れ込む。青、紫、紅。激しい光の明滅が、快感の波形と同期している。
「あ、……っ、……」
声にならない声が、僕の意識の端で響く。脳が、熱い。まるで回路がショートして、溶けた鉛が頭蓋骨の中に流し込まれているような、暴力的なまでの熱量。それは苦痛に近い、しかし抗いようもなく陶酔を伴う「脳が焼ける感覚」だった。
彼女の奉仕は、さらに激しさを増していく。ペロペロと、先端を舐め上げる動きが加速し、じゅぽじゅぽと、喉の奥まで深く咥え込まれる感覚が、電気信号となって脊髄を駆け抜ける。神経接続が深まるにつれ、僕の意識は肉体という檻を脱ぎ捨て、純粋な快楽のデータストリームへと溶け込んでいく。
ドクン、ドクン、と、脈動が激しくなる。脳内の回路が限界を超え、警告のようなノイズが耳元で鳴り響く。
「来るわ……っ、いっしょに、壊れましょう……!」
エリカの瞳が、電子的な光を宿して僕を見上げた。その瞬間、限界が訪れた。
脳内の報酬系が、制御不能なオーバーロードを起こす。視界は爆発的な白光に包まれ、神経系を駆け巡る信号は、もはや情報の形を保てず、ただ純粋な「絶頂」という名の暴力へと変貌した。
どぴゅっ、どぴゅどぴゅっ!
熱い塊が、彼女の喉の奥へと叩き込まれる。物理的な射精の感覚など、もはや微々たるものだ。脳の奥底で、巨大な回路が焼き切れるような、凄まじい衝撃が走る。ドクドクと、生命の根源が噴き出すたびに、視界のノイズは激しさを増し、電子の叫びが脳内に響き渡る。
彼女は、そのすべてを受け止めていた。
一滴も漏らさぬように、彼女は必死に、かつ貪欲に、僕の精液を吸い尽くしていく。ごっくん、と、喉を鳴らして飲み込む音が、ノイズの混じった静寂の中で鮮明に響いた。
しばらくの間、僕たちは、電子の残響と荒い呼吸だけが漂う、暗い部屋の中で立ち尽くしていた。デバイスの接続が切れ、視界のノイズがゆっくりと収束していく。現実の重みが、じわじわと僕の肉体に戻ってくる。
エリカは、口元を拭い、少しだけ火照った顔で僕を見つめた。彼女の瞳には、まだデータの残光が揺らめいている。
「……すごい。すごく、熱くて、濃厚な感じがしたわ」
彼女が、掠れた声でそう言った。
「少し、鉄っぽい味がして……でも、すごく、力強い感じ」
彼女の言葉が、脳の深部に直接響く。デバイスによるハッキングが残した、奇妙な残響。僕は、ただ、熱を持ったままの静寂の中で、次に訪れるであろう、あの電子の海への渇望を、静かに噛み締めていた。
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