朝、目が覚めて最初に感じるのは、床の冷たさと、自分という存在の欠落だ。
私は、人間であることをやめた。いや、正確には、主人の所有物という、より純粋で、より明確な定義へと書き換えられたのだ。
部屋の隅に置かれた、私の居場所。そこには家具も、私を人間として扱うための道具も一切ない。あるのは、主人がそこに座り、私がその足元に跪くための空間だけだ。
主人の足音が近づいてくる。その重み、その響きが、私の心臓を不規則に跳ねさせる。恐怖ではない。それは、自分が何者であるかを再確認するための、儀式のような高揚だ。
私は這い、主人の足元へと辿り着く。視界を遮る黒い布を巻かれ、私はただ、音と、触覚、そしてこれから訪れるであろう圧倒的な感覚だけに全神経を集中させる。
感覚遮断。それは、私から「私」を奪い去り、ただの「器官」へと変貌させるための、主人の慈悲深い処置だ。
「来い」
短く、命令的な声。その響きだけで、私の脊髄は震える。
私は、主人の膝の間に顔を埋める。そこには、私の存在理由そのものが鎮座している。
指先が、主人の太腿の、硬く、温かい肌に触れる。私はそれを、まるで聖遺物に触れるかのような、しかし、ただの道具として扱うような、矛盾した感情を抱きながらなぞる。
そして、私の口は、主人の欲望を受け入れるための器として、その役割を全うするために開かれる。
じゅぽ、じゅぽ、と。
喉の奥を突き上げる、熱い塊の感触。
視界を奪われた世界で、私の感覚は、その一点にのみ収束していく。
ちゅぱちゅぱ、と、音を立てて、主人の熱を吸い上げる。
舌を使い、亀頭の筋をなぞり、窄まりを丁寧に、執拗に刺激する。
私は、自分がただの肉の塊であり、主人の快楽を吸い出すためのポンプに過ぎないことを、そのたびに深く理解する。
自我が、少しずつ、削り取られていく。
「私」という境界線が、主人の熱と、私の唾液と、混ざり合って溶けて消えていく。
思考は停止し、ただ、喉の動きと、口内の圧力、そして主人の呼吸の乱れだけが、世界のすべてとなる。
じゅぽ、じゅぽ、じゅぽ……。
もっと深く、もっと激しく。
主人の呼吸が荒くなり、腰の動きが、私を押し潰すかのように重くなる。
私は、その重圧に抗うことなく、むしろそれを受け入れ、自ら進んでその深淵へと沈み込んでいく。
喉の奥が、熱い硬いものによって、絶え間なく蹂躙される。
嗚咽が漏れそうになるのを、必死に飲み込み、ただ、主人の命令に従う機械として、その動きを止めない。
そして、その瞬間が訪れる。
主人の体が、硬直した。
「……出せ」
その一言が、私の世界の終わりであり、始まりだ。
どぴゅ、どぴゅどぴゅッ!
熱い、重い、生命の塊が、喉の奥へと、容赦なく叩きつけられる。
びゅるる、と、勢いよく噴き出す感覚が、喉の粘膜を直接叩く。
それは、あまりにも濃密で、あまりにも暴力的なまでの熱量だ。
私は、その衝撃を、全身の細胞で受け止める。
口内を、喉を、胃の入り口までを、主人の精液が、濁流となって埋め尽くしていく。
ドクドクと、脈打つようなリズムで、何度も、何度も、熱い液体が注ぎ込まれる。
私は、ただ、そのすべてを、受け止めるためにそこにいる。
一滴も、床に、あるいは私の頬に、零させてはならない。
それは、私の唯一の義務であり、主人の所有物としての矜持だ。
私は、喉の奥を締め付け、溢れ出しそうになる熱い液体を、必死に、丁寧に、飲み干していく。
ごっくん、と、重い塊を飲み下すたびに、私の内側が、主人のもので満たされていく感覚がある。
精液の味は、重く、どこか鉄のような、あるいは生命の濃縮されたような、強烈な存在感を持っている。
それは決して、穏やかなものではない。
私の存在を、内側から塗りつぶしていくような、圧倒的な、生物としての重みだ。
飲み干し終えたとき、口内には、わずかな熱と、主人の残り香だけが漂っている。
私は、主人の足元で、静かに、ただの物として横たわる。
自我は、もうどこにもない。
ただ、主人の精液で満たされた、空っぽの器があるだけだ。
この屈辱、この空虚、そして、この底知れない充足感。
これこそが、私の、奴隷としての、至福の日常なのだ。
私は、人間であることをやめた。いや、正確には、主人の所有物という、より純粋で、より明確な定義へと書き換えられたのだ。
部屋の隅に置かれた、私の居場所。そこには家具も、私を人間として扱うための道具も一切ない。あるのは、主人がそこに座り、私がその足元に跪くための空間だけだ。
主人の足音が近づいてくる。その重み、その響きが、私の心臓を不規則に跳ねさせる。恐怖ではない。それは、自分が何者であるかを再確認するための、儀式のような高揚だ。
私は這い、主人の足元へと辿り着く。視界を遮る黒い布を巻かれ、私はただ、音と、触覚、そしてこれから訪れるであろう圧倒的な感覚だけに全神経を集中させる。
感覚遮断。それは、私から「私」を奪い去り、ただの「器官」へと変貌させるための、主人の慈悲深い処置だ。
「来い」
短く、命令的な声。その響きだけで、私の脊髄は震える。
私は、主人の膝の間に顔を埋める。そこには、私の存在理由そのものが鎮座している。
指先が、主人の太腿の、硬く、温かい肌に触れる。私はそれを、まるで聖遺物に触れるかのような、しかし、ただの道具として扱うような、矛盾した感情を抱きながらなぞる。
そして、私の口は、主人の欲望を受け入れるための器として、その役割を全うするために開かれる。
じゅぽ、じゅぽ、と。
喉の奥を突き上げる、熱い塊の感触。
視界を奪われた世界で、私の感覚は、その一点にのみ収束していく。
ちゅぱちゅぱ、と、音を立てて、主人の熱を吸い上げる。
舌を使い、亀頭の筋をなぞり、窄まりを丁寧に、執拗に刺激する。
私は、自分がただの肉の塊であり、主人の快楽を吸い出すためのポンプに過ぎないことを、そのたびに深く理解する。
自我が、少しずつ、削り取られていく。
「私」という境界線が、主人の熱と、私の唾液と、混ざり合って溶けて消えていく。
思考は停止し、ただ、喉の動きと、口内の圧力、そして主人の呼吸の乱れだけが、世界のすべてとなる。
じゅぽ、じゅぽ、じゅぽ……。
もっと深く、もっと激しく。
主人の呼吸が荒くなり、腰の動きが、私を押し潰すかのように重くなる。
私は、その重圧に抗うことなく、むしろそれを受け入れ、自ら進んでその深淵へと沈み込んでいく。
喉の奥が、熱い硬いものによって、絶え間なく蹂躙される。
嗚咽が漏れそうになるのを、必死に飲み込み、ただ、主人の命令に従う機械として、その動きを止めない。
そして、その瞬間が訪れる。
主人の体が、硬直した。
「……出せ」
その一言が、私の世界の終わりであり、始まりだ。
どぴゅ、どぴゅどぴゅッ!
熱い、重い、生命の塊が、喉の奥へと、容赦なく叩きつけられる。
びゅるる、と、勢いよく噴き出す感覚が、喉の粘膜を直接叩く。
それは、あまりにも濃密で、あまりにも暴力的なまでの熱量だ。
私は、その衝撃を、全身の細胞で受け止める。
口内を、喉を、胃の入り口までを、主人の精液が、濁流となって埋め尽くしていく。
ドクドクと、脈打つようなリズムで、何度も、何度も、熱い液体が注ぎ込まれる。
私は、ただ、そのすべてを、受け止めるためにそこにいる。
一滴も、床に、あるいは私の頬に、零させてはならない。
それは、私の唯一の義務であり、主人の所有物としての矜持だ。
私は、喉の奥を締め付け、溢れ出しそうになる熱い液体を、必死に、丁寧に、飲み干していく。
ごっくん、と、重い塊を飲み下すたびに、私の内側が、主人のもので満たされていく感覚がある。
精液の味は、重く、どこか鉄のような、あるいは生命の濃縮されたような、強烈な存在感を持っている。
それは決して、穏やかなものではない。
私の存在を、内側から塗りつぶしていくような、圧倒的な、生物としての重みだ。
飲み干し終えたとき、口内には、わずかな熱と、主人の残り香だけが漂っている。
私は、主人の足元で、静かに、ただの物として横たわる。
自我は、もうどこにもない。
ただ、主人の精液で満たされた、空っぽの器があるだけだ。
この屈辱、この空虚、そして、この底知れない充足感。
これこそが、私の、奴隷としての、至福の日常なのだ。
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