時計の針は、すでに深夜の零時を回っていた。
高層ビルの二十四階。窓の外には、宝石を撒き散らしたような都会の夜景が広がっているが、このオフィスには、僕と彼女――秘書の佐伯さんしかいない。
静寂が、耳の奥にまで響くほどに深く、重い。稼働を止めた空調の低い唸りだけが、この空間が生きていることを証明していた。デスクの上のデスクライトだけが、僕の書類を淡く照らし出している。
「……まだ、お仕事終わらないんですか?」
背後から、鈴の音のように澄んだ、けれどどこか熱を帯びた声がした。
振り返るまでもない。彼女が僕の背後に立っていることは、その微かな香水の香りで分かっていた。
佐伯さんは、いつも通り完璧な仕事ぶりを見せる秘書だ。整えられた黒髪、隙のないブラウス、そして、身体のラインを強調する紺色のタイトスカート。彼女の存在は、この静謐なオフィスにおいて、あまりにも刺激的で、毒のように僕の理性を蝕んでいた。
「もう少しで、終わるよ」
僕は努めて冷静を装い、ペンを動かし続けた。だが、心臓の鼓動は、静まり返った室内で自分にだけ聞こえてしまうのではないかと思うほど、激しく打ち鳴らされていた。
彼女は返事もせず、僕のデスクのすぐ横まで歩み寄ってきた。そして、音もなく僕の椅子の横に膝をつく。
「……少し、休憩しませんか?」
視線が合った。暗がりのなか、デスクライトの光を反射して、彼女の瞳が潤んでいるように見えた。その瞳には、仕事中には決して見せない、抗いがたい欲望が宿っている。
彼女の手が、僕の太ももに触れた。薄いスラックス越しに伝わる、彼女の指先の熱。その瞬間、僕の身体は電気を流されたかのように跳ねた。
彼女は、僕のデスクの下へと滑り込んだ。
タイトスカートの裾が、カサリと音を立てて捲り上げられる。デスクの下の狭い空間で、彼女の膝が僕の足に当たり、その熱がダイレクトに伝わってくる。
僕は、デスクの上の書類を見つめたまま、呼吸を止めた。もし今、誰かが廊下を通りかかったら。もし、警備員が巡回に来たら。そんな極限の緊張感が、僕の脊髄を駆け抜ける。
スラックスのジッパーを下ろす、微かな金属音。
暗闇のなか、彼女の白く細い指が、僕の熱を帯びた塊に触れた。
最初は、愛撫するように、指先で優しくなぞるだけだった。しかし、彼女の動きは次第に執拗さを増していく。
掌全体で包み込み、上下に動かす。じゅぽ、という湿った音が、静寂のなかで不自然なほど大きく響く。彼女の手のひらは驚くほど温かく、そして柔らかい。
彼女の指が、僕の先端を丁寧に、それでいて力強く刺激する。指の腹で、亀頭の周囲を円を描くように、チロチロと弄る。その感触があまりに鮮烈で、僕は思わずデスクの端を強く握りしめた。
「んっ……ふぅ……」
彼女の吐息が、デスクの下から漏れ聞こえる。
彼女の手の動きは、もはや技巧を超えていた。親指で裏筋をなぞり、他の指で根元をしっかりと固定しながら、絶妙な速度で上下運動を繰り返す。
シュルシュル、という摩擦音が、僕の脳内を白く塗り潰していく。
彼女の指先が、僕の精液の出口を、まるで確かめるようにペロペロと弄っているような錯覚に陥る。
緊張と快楽が混ざり合い、僕は自分が今、どこにいるのかさえ分からなくなっていた。ただ、デスクの下で蠢く彼女の手の感触と、いつバレるか分からないという恐怖だけが、僕を支配している。
佐伯さんの手つきは、どんどん激しさを増していく。
握る力が強まり、摩擦の熱が、僕の理性を焼き切ろうとしていた。
彼女は時折、僕の反応を伺うように、デスクの下から僕の膝を指先で小突く。その仕草さえも、僕を追い詰めるための、計算された誘惑のように感じられた。
「……もう、限界だ……」
喉の奥で、掠れた声が漏れた。
彼女は、僕が限界に近いことを悟ったのか、それとも、もっと深い快楽を求めているのか。
彼女は、手による奉仕を一度止め、僕の熱を口元へと導いた。
フェラチオ。
温かな口腔が、僕の先端を包み込む。
じゅぽじゅぽ、という、粘膜が擦れ合う濃厚な音が、静かなオフィスに響き渡る。
彼女の舌が、僕の最も敏感な部分を、ちゅぱちゅぱと執拗に攻め立てる。口内全体の熱が、僕のすべてを吸い尽くそうとしているかのようだ。
彼女は、僕の視線を逃さぬよう、デスクの下から上目遣いで僕を見つめていた。その瞳は、快楽に陶酔しているようでもあり、僕を支配しているようでもあった。
快楽の波が、容赦なく押し寄せてくる。
ドクドクと脈打つ感覚が、全身を支配し、逃げ場を失っていく。
僕は、デスクを掴む手に力を込め、絶頂の瞬間を待った。
「あ……っ、出る……!」
その瞬間、僕の身体は大きく跳ね上がった。
どぴゅどぴゅ、と、熱い精液が彼女の口内へと勢いよく噴き出していく。
彼女は、その勢いに抗うことなく、むしろそれを受け止めるように、深く、より深く、僕を飲み込んでいった。
びゅるる、と、最後の一滴まで絞り出すように、僕の精液が彼女の喉へと注ぎ込まれていく。
彼女は、一滴もこぼさないように、必死に、そして貪欲に、僕の精液を吸い尽くしていった。
ごっくん、という、喉が鳴る音が、静寂のなかで鮮明に聞こえる。
口内に残ったものまで、舌を使って丁寧に、最後まで吸い出し、彼女は僕の精液を飲み干した。
しばらくの間、僕たちは、ただ荒い呼吸を重ねるだけだった。
デスクの下から、彼女がゆっくりと這い上がってくる。
彼女の唇は、わずかに濡れて光っており、その表情には、どこか満足げな、そして少しだけいたずらっぽい色が混じっていた。
「……お疲れ様です、部長」
彼女は、何事もなかったかのように、乱れた髪を整え、微笑んだ。
その声は、いつもの完璧な秘書のそれだった。
だが、彼女の瞳の奥には、今しがた僕が放った熱い精液の感触が、まだ刻まれているように見えた。
「……味はどうだった?」
高層ビルの二十四階。窓の外には、宝石を撒き散らしたような都会の夜景が広がっているが、このオフィスには、僕と彼女――秘書の佐伯さんしかいない。
静寂が、耳の奥にまで響くほどに深く、重い。稼働を止めた空調の低い唸りだけが、この空間が生きていることを証明していた。デスクの上のデスクライトだけが、僕の書類を淡く照らし出している。
「……まだ、お仕事終わらないんですか?」
背後から、鈴の音のように澄んだ、けれどどこか熱を帯びた声がした。
振り返るまでもない。彼女が僕の背後に立っていることは、その微かな香水の香りで分かっていた。
佐伯さんは、いつも通り完璧な仕事ぶりを見せる秘書だ。整えられた黒髪、隙のないブラウス、そして、身体のラインを強調する紺色のタイトスカート。彼女の存在は、この静謐なオフィスにおいて、あまりにも刺激的で、毒のように僕の理性を蝕んでいた。
「もう少しで、終わるよ」
僕は努めて冷静を装い、ペンを動かし続けた。だが、心臓の鼓動は、静まり返った室内で自分にだけ聞こえてしまうのではないかと思うほど、激しく打ち鳴らされていた。
彼女は返事もせず、僕のデスクのすぐ横まで歩み寄ってきた。そして、音もなく僕の椅子の横に膝をつく。
「……少し、休憩しませんか?」
視線が合った。暗がりのなか、デスクライトの光を反射して、彼女の瞳が潤んでいるように見えた。その瞳には、仕事中には決して見せない、抗いがたい欲望が宿っている。
彼女の手が、僕の太ももに触れた。薄いスラックス越しに伝わる、彼女の指先の熱。その瞬間、僕の身体は電気を流されたかのように跳ねた。
彼女は、僕のデスクの下へと滑り込んだ。
タイトスカートの裾が、カサリと音を立てて捲り上げられる。デスクの下の狭い空間で、彼女の膝が僕の足に当たり、その熱がダイレクトに伝わってくる。
僕は、デスクの上の書類を見つめたまま、呼吸を止めた。もし今、誰かが廊下を通りかかったら。もし、警備員が巡回に来たら。そんな極限の緊張感が、僕の脊髄を駆け抜ける。
スラックスのジッパーを下ろす、微かな金属音。
暗闇のなか、彼女の白く細い指が、僕の熱を帯びた塊に触れた。
最初は、愛撫するように、指先で優しくなぞるだけだった。しかし、彼女の動きは次第に執拗さを増していく。
掌全体で包み込み、上下に動かす。じゅぽ、という湿った音が、静寂のなかで不自然なほど大きく響く。彼女の手のひらは驚くほど温かく、そして柔らかい。
彼女の指が、僕の先端を丁寧に、それでいて力強く刺激する。指の腹で、亀頭の周囲を円を描くように、チロチロと弄る。その感触があまりに鮮烈で、僕は思わずデスクの端を強く握りしめた。
「んっ……ふぅ……」
彼女の吐息が、デスクの下から漏れ聞こえる。
彼女の手の動きは、もはや技巧を超えていた。親指で裏筋をなぞり、他の指で根元をしっかりと固定しながら、絶妙な速度で上下運動を繰り返す。
シュルシュル、という摩擦音が、僕の脳内を白く塗り潰していく。
彼女の指先が、僕の精液の出口を、まるで確かめるようにペロペロと弄っているような錯覚に陥る。
緊張と快楽が混ざり合い、僕は自分が今、どこにいるのかさえ分からなくなっていた。ただ、デスクの下で蠢く彼女の手の感触と、いつバレるか分からないという恐怖だけが、僕を支配している。
佐伯さんの手つきは、どんどん激しさを増していく。
握る力が強まり、摩擦の熱が、僕の理性を焼き切ろうとしていた。
彼女は時折、僕の反応を伺うように、デスクの下から僕の膝を指先で小突く。その仕草さえも、僕を追い詰めるための、計算された誘惑のように感じられた。
「……もう、限界だ……」
喉の奥で、掠れた声が漏れた。
彼女は、僕が限界に近いことを悟ったのか、それとも、もっと深い快楽を求めているのか。
彼女は、手による奉仕を一度止め、僕の熱を口元へと導いた。
フェラチオ。
温かな口腔が、僕の先端を包み込む。
じゅぽじゅぽ、という、粘膜が擦れ合う濃厚な音が、静かなオフィスに響き渡る。
彼女の舌が、僕の最も敏感な部分を、ちゅぱちゅぱと執拗に攻め立てる。口内全体の熱が、僕のすべてを吸い尽くそうとしているかのようだ。
彼女は、僕の視線を逃さぬよう、デスクの下から上目遣いで僕を見つめていた。その瞳は、快楽に陶酔しているようでもあり、僕を支配しているようでもあった。
快楽の波が、容赦なく押し寄せてくる。
ドクドクと脈打つ感覚が、全身を支配し、逃げ場を失っていく。
僕は、デスクを掴む手に力を込め、絶頂の瞬間を待った。
「あ……っ、出る……!」
その瞬間、僕の身体は大きく跳ね上がった。
どぴゅどぴゅ、と、熱い精液が彼女の口内へと勢いよく噴き出していく。
彼女は、その勢いに抗うことなく、むしろそれを受け止めるように、深く、より深く、僕を飲み込んでいった。
びゅるる、と、最後の一滴まで絞り出すように、僕の精液が彼女の喉へと注ぎ込まれていく。
彼女は、一滴もこぼさないように、必死に、そして貪欲に、僕の精液を吸い尽くしていった。
ごっくん、という、喉が鳴る音が、静寂のなかで鮮明に聞こえる。
口内に残ったものまで、舌を使って丁寧に、最後まで吸い出し、彼女は僕の精液を飲み干した。
しばらくの間、僕たちは、ただ荒い呼吸を重ねるだけだった。
デスクの下から、彼女がゆっくりと這い上がってくる。
彼女の唇は、わずかに濡れて光っており、その表情には、どこか満足げな、そして少しだけいたずらっぽい色が混じっていた。
「……お疲れ様です、部長」
彼女は、何事もなかったかのように、乱れた髪を整え、微笑んだ。
その声は、いつもの完璧な秘書のそれだった。
だが、彼女の瞳の奥には、今しがた僕が放った熱い精液の感触が、まだ刻まれているように見えた。
「……味はどうだった?」
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