ごっくん

事後の片付け。溢れる精液を余さず飲み干す奉仕


 激しい情事の余韻が、まだ重く湿った空気の中に漂っている。
 射精の衝撃が収まり、僕は荒い呼吸を整えようとしていた。視界の端では、彼女が乱れた髪をかき上げ、熱を帯びた瞳で僕を見つめている。僕の股間に残る、熱く、重厚な感触。そして、そこから溢れ出した白濁した液体が、シーツを汚す前に、彼女の視線が一点に釘付けになった。

 彼女は、タオルやティッシュを求める素振りさえ見せない。それどころか、まるでそこにかけがえのない宝物でも転がっているかのような、熱を帯びた眼差しで僕のそれを凝視している。
 「……全部、私が片付けるね」
 彼女の声は、どこか陶酔しきったような、静かな決意を孕んでいた。

 彼女がゆっくりと身を乗り出し、僕の太ももの間に顔を寄せた。その瞬間、彼女の吐息が熱を帯びた肌に触れ、僕は思わず身体を震わせる。
 彼女の唇が、まず先端の、まだ脈打っている部分に触れた。
 じゅぽ、と。
 湿った、粘り気のある音が静かな寝室に響く。
 彼女は、溢れ出した精液を逃さぬよう、まるで一滴の雫さえも慈しむように、舌先で丁寧に掬い取っていく。その動きは極めて執拗で、かつ貪欲だ。先端の溝に溜まった濃厚な液体を、彼女は舌を窄めて、じっくりと、吸い上げるようにして集めていく。

 ちゅぱ、ちゅぱ、と。
 彼女の口内から漏れる音は、次第に激しさを増していく。
 彼女は、僕の精液を単なる「汚れ」としてではなく、僕の一部として、あるいは彼女自身を充足させるための糧として扱っている。その様子は、一種の儀式のような神聖さすら感じさせた。
 彼女の舌が、亀頭の周囲を、そして裏側の筋を、ねっとりと、執拗に舐め上げていく。精液の粘り気が彼女の唾液と混ざり合い、糸を引くように彼女の口角から溢れそうになる。しかし、彼女はそれを許さない。唇を固く結び、吸い込む力はさらに強まっていく。

 じゅぽじゅぽ、と。
 吸い上げられるたびに、僕のそこは再び、微かな熱を帯びて脈打つ。
 彼女は、溢れた精液を口の中に溜め込み、それを舌で弄びながら、さらに深く、僕の根元へと顔を埋めていく。
 シャフトの側面を、彼女の舌が滑り上がる。精液がこびりついた皮膚を、彼女は丁寧に、一寸の隙間もなく舐め取っていく。彼女の口内は、僕の熱をそのまま受け止めるかのように、熱く、湿っている。

 彼女の奉仕は、単なる掃除ではない。それは、僕のすべてを彼女の身体の中に取り込みたいという、剥き出しの欲望の現れだ。
 彼女の頬が、吸い上げる力によって内側に凹み、その動きに合わせて、喉の奥が大きく動く。
 精液が、彼女の口内という狭い空間の中で、激しく、そして重厚に蠢いているのが目に見えるようだ。
 彼女は、僕の根元に溜まった最後の一滴までも、逃さず口に含んだ。
 そして、彼女の喉が大きく、力強く上下する。

 ごっくん。

 その音が、僕の鼓膜に直接響いた。
 喉を通り、彼女の胃へと落ちていく、生命の残滓。
 彼女は、喉の奥まで使い切るようにして、すべてを飲み干した。
 飲み込んだ後、彼女はゆっくりと顔を上げ、僕と視線を合わせた。その瞳は潤み、頬は紅潮し、口元にはわずかに、白濁した液体の名残が、糸を引いて残っている。

 彼女は、満足げに、そして少しだけ熱っぽく、僕を見つめたまま囁いた。
 「……すごく、濃厚で……。少し塩辛くて、でも、すごく熱いのが喉を通っていく感じが、たまらないよ……」
 彼女が語るその言葉から、僕の精液が、彼女の喉を、そして彼女の身体を、どれほど強く刺激したのかが伝わってくる。
 彼女にとって、この「掃除」は、僕との繋がりをより深く、より確かなものにするための、至福の時間なのだ。

 彼女は、まだ少しだけ残っていた、僕の根元の汚れを、今度は指先で丁寧に拭い取り、その指を自らの口へと運んだ。
 指先に付着したわずかな成分さえも、彼女は愛おしそうに、そして貪欲に、舌で絡め取っていく。
 その姿を見ているだけで、僕は、自分が彼女によって完全に「管理」され、彼女の身体の一部へと還元されていくような、抗いがたい錯覚に陥る。

 彼女の奉仕は、終わりがない。
 僕が放った生命の証を、彼女は一滴も、一欠片も、外の世界へ逃がそうとはしない。
 すべてを、彼女の口内へ。
 すべてを、彼女の喉へ。
 すべてを、彼女の身体の奥底へと。
 その徹底した、献身的かつ貪欲なまでの「片付け」の姿に、僕は、言葉にできないほどの充足感と、支配される快楽を、深く、深く刻み込まれるのだ。

 彼女は再び、僕の身体に寄り添い、熱い吐息を吹きかけながら、今度は僕の肌を愛撫し始めた。
 事後の静寂の中で、彼女の喉が動く、あの重厚な音だけが、僕の意識の底に、いつまでも残っていた。
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