彼女の外見をしばらく見ていた。特別に目を引くような外見ではなかった。でも雰囲気があった。整った顔立ちとか、そういう言葉で表せるものじゃない。何かをやり切ろうとしている人間の、内側から滲み出てくる気配とでも言うか。それが好きだった。外見より、その気配の方が何倍も魅力的だ。
腰が動き始めた。
最初は小さく、様子を確かめるような動きだった。前後に少し揺れながら、自分の体の中の感覚を確かめている。どこが当たっているか、どこが気持ちいいか、体で地図を作っている時間。私はその時間が好きだ。自分のために動いている人間の、最初の数分間の探索。探索の丁寧さが、その後の動きの精度を決める。大きく動く前に、小さく丁寧に調べる。その順番を守れる人は、本当に体を使うことが上手い人だと思う。急いで大きく動いても、何が効くかわからないまま動き続けることになる。小さな確認を先にすることで、後の動きが全部無駄にならない。
揺れの中で、彼女の表情が少しずつ変化していった。
無表情に近いところから、少しだけ緩む瞬間が来た。ここだ、という感触がどこかに来た証拠だ。体が反応した瞬間というのは、表情に出る。作ろうとして作れるものじゃない。自然に、ほんの少し、目の力が変わる。口の端が動く。それを私は見逃さなかった。見逃さなくてよかった。そこに全てがあった。探索の時間の中に、この作品の誠実さが詰まっていた。
腰が動き始めた。
最初は小さく、様子を確かめるような動きだった。前後に少し揺れながら、自分の体の中の感覚を確かめている。どこが当たっているか、どこが気持ちいいか、体で地図を作っている時間。私はその時間が好きだ。自分のために動いている人間の、最初の数分間の探索。探索の丁寧さが、その後の動きの精度を決める。大きく動く前に、小さく丁寧に調べる。その順番を守れる人は、本当に体を使うことが上手い人だと思う。急いで大きく動いても、何が効くかわからないまま動き続けることになる。小さな確認を先にすることで、後の動きが全部無駄にならない。
揺れの中で、彼女の表情が少しずつ変化していった。
無表情に近いところから、少しだけ緩む瞬間が来た。ここだ、という感触がどこかに来た証拠だ。体が反応した瞬間というのは、表情に出る。作ろうとして作れるものじゃない。自然に、ほんの少し、目の力が変わる。口の端が動く。それを私は見逃さなかった。見逃さなくてよかった。そこに全てがあった。探索の時間の中に、この作品の誠実さが詰まっていた。
✦ コメント ✦
まだコメントはありません。
コメントするには Xログイン が必要です。