あの頃の放課後は、いつもどこか現実味を欠いた、淡い黄金色の光に包まれていた。
高校二年生の秋。進路希望調査の書類を前に、僕と彼女は図書室の隅にある、人目に付かない閲覧席に座っていた。窓から差し込む西日が、古びた本の埃をキラキラと輝かせ、静まり返った室内には、ページをめくる微かな音と、遠くで鳴っている運動部の掛け声だけが響いていた。
彼女は、クラスでも少し大人びた雰囲気を持つ、どこか掴みどころのない美少女だった。いつも静かに本を読んでいる彼女の横顔に、僕は密かに、けれど痛いほど強く惹かれていた。
その日は、いつもと何かが違っていた。
テスト勉強という名目の、二人きりの時間。沈黙が流れる中、ふと彼女が顔を上げ、僕の瞳をじっと見つめた。その瞳は、いつもより潤んでいて、熱を帯びているように見えた。彼女は何も言わず、ただ僕の視線を逃さずに、ゆっくりと手を伸ばしてきた。
彼女の指先が、僕の制服のズボンの上から、硬くなり始めていた場所に触れた。
「ねえ……していい?」
消え入りそうな、けれど確かな意志を持った声。心臓が、喉から飛び出しそうなほど激しく脈打った。図書室の静寂が、急に僕たち二人を隔離する壁のように感じられた。周囲に誰もいない。この静寂を破れば、取り返しのつかないことになる。けれど、その緊張感さえも、僕の身体を熱く昂ぶらせていた。
僕は、言葉の代わりに小さく頷いた。
高校二年生の秋。進路希望調査の書類を前に、僕と彼女は図書室の隅にある、人目に付かない閲覧席に座っていた。窓から差し込む西日が、古びた本の埃をキラキラと輝かせ、静まり返った室内には、ページをめくる微かな音と、遠くで鳴っている運動部の掛け声だけが響いていた。
彼女は、クラスでも少し大人びた雰囲気を持つ、どこか掴みどころのない美少女だった。いつも静かに本を読んでいる彼女の横顔に、僕は密かに、けれど痛いほど強く惹かれていた。
その日は、いつもと何かが違っていた。
テスト勉強という名目の、二人きりの時間。沈黙が流れる中、ふと彼女が顔を上げ、僕の瞳をじっと見つめた。その瞳は、いつもより潤んでいて、熱を帯びているように見えた。彼女は何も言わず、ただ僕の視線を逃さずに、ゆっくりと手を伸ばしてきた。
彼女の指先が、僕の制服のズボンの上から、硬くなり始めていた場所に触れた。
「ねえ……していい?」
消え入りそうな、けれど確かな意志を持った声。心臓が、喉から飛び出しそうなほど激しく脈打った。図書室の静寂が、急に僕たち二人を隔離する壁のように感じられた。周囲に誰もいない。この静寂を破れば、取り返しのつかないことになる。けれど、その緊張感さえも、僕の身体を熱く昂ぶらせていた。
僕は、言葉の代わりに小さく頷いた。
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